ほんの雑談。

先日、朝日新聞の書評欄で紹介されていた渋谷望「ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点」を買った。
この「渋谷望」と言う人をどこかで読んだような、そしてどう思ったか、ハテ、さっぱり思い出せん、
誰かとの共著を読んだ気がするんだが、なんだったかな、、、
で、「ミドルクラス」と言えば「英国」、「ミドルクラス」が出現したのは産業革命時、自分が学生時代に勉強していたネタからは離れられないものだわ。
書評では「17世紀英国の土地囲い込みにさかのぼり」とあるので、つい買ってしまった。
内容は「格差社会」のひとつの原因を探り出そうとしているものの、
私と「階層」「階級」の概念が違っているので、私が期待しているものが書かれているわけではなさそうだ。
画期的だった産業革命時に出現した「中産階級」が同じく画期的といえる「ネット」時代に消えかかろうとしていることに、何か意味があるのかな、
別の階層があらわれるのかな?そんな内容が含まれているか、と思ったが、違うっぽい。
まあ、まだ全部読んだ訳じゃないので、わからないけれど。
「階層意識」を最近時々考える。
結婚して20年近く、「生活のレベルを落としたくない」の言葉を「結婚」や「出産」に関して何度も聞いた覚えがあって、
「結婚」や「出産」で生活が変わるのは確かなんだが「質が落ちる」の感覚が私にはふしぎだった、
要は「経済力」の問題だろうが、「経済力」をどうとらえているかとは自分が属していると信じ込んでいる「階層意識」にあるんじゃないか、
自分が属していると信じ込んでいる「階層」の「誤解」が顕わになるのは、「結婚」や「出産」じゃないか、
とくに逃げようのない「育児」では自分が本当はどの階層に属しているか、はっきりと思い知らされるので
それを恐れて子どもはいらない、と考えている人がいるんじゃないか、
そうとしか思えない人たちが一定数、いるように思うんだよなあ、、
ある種の人には猛反発される話題になるが「結婚」で階層上昇をはかれるのは実は男性のほうで、
女性には少ないからこそ「玉の輿」なる言葉が出来る、ま、「逆玉」なる言葉あるけどね。
能力が金であがなわれるのは当然の事実、それを指摘するのをいやがる人が存在するのを以前、ひょんなことで知ったなあ、、
階層上昇の唯一、男女ともの平等な機会とは「学歴」を手に入れることで、
でもそれは階層上昇への「チャンス」を手に入れるだけの話で実際に階層を上昇するわけではないんだけれど、
この辺を誤解して失敗している人をわたしは知っていたりして、
とくに女性は、学歴を得ることで増えた機会を自分の「女性」性に値段がついた、と誤解してしまうような気がする。
ここを上手に指摘する本ってあるかなあ、、ヒマになったらさがしてみるか。