「雑談のるつぼ」

朝日新聞土曜版「悩みのるつぼ」ファンの娘が「今回も変な相談」と、どんな「相談」か読んでみると、
ありがちな、「結婚したけど、子どもは欲しくない、でも配偶者が欲しがる」の34歳の女性の話。
ふーむ、高2女子はこれのなにを「変」と思うのか、聞いてみたところ、
「こんなにはっきり「生みたくない!」と言ってる人が、何を「相談」してるのかわからない、産む気がないのになんで「相談」するの?」って、
なるほど、でも、たいていの「相談」とは「自分の肩を持って欲しい」だからなあ、「あなたのおっしゃるとおり!」と言って欲しいんじゃないの?
つか、私には、なんでこの人が「結婚」なんかしたのかがわからんなあ、、、自分の相手の「子ども」を持つ「権利」を奪うことが「結婚」か?
結婚制度を利用して、自分の「産まない権利」だけを「主張」する、これが私には理解できない。
この手の人が「フェミニズム!」とか「女性の権利!!」とか言っても、なにを寝言を言ってるんだか、としか思えないなあ、
「権利」には「義務」が伴うものじゃなかったっけ。なんのための結婚か、「相手のセックスを独占する権利」とでも言ったところか、
今回の回答者は上野千鶴子さんではなく、岡田斗司夫、上野さんだと「離婚したら?」ですませそうだしな。
岡田都司夫の意見は、まあ、まとも。
「あなたにとって何を選んだとしても「不幸」だろうが、我慢できる「不幸」を選びなさい」と、
「子供を不本意ながら産む不幸」か、「どこまでも「産まない権利」を主張する不幸」か、
岡田斗司夫は「産まない場合、夫との仲が悪くなるのは覚悟しなければいけない」
あるいは「欲しいなら子供はよそで作れと言って、それを我慢する不幸を受け入れる」などなど、ま、ごもっとも。
私の場合、欲しがらない人が子どもを作るべきか、を思い浮かべるんだな、夫が子どもを欲しがらなかったパターンを現実に知ってるんで。
それを聞いたとき、「そんな男の子供を作るべきか?」と思っちゃったな、そんな男の子供は産むなよ、って、
これをこの女性にも当てはめてしまうわ、「こんな女に子供を産ませるなよ」、だな。
なんか、相談者の子供を持つ人間への蔑視を感じるんだよね、「子供を持つ必要性を感じない」なんて、
世の中の「母親」は「必要」だから、子供を作ってるのか?
うっすらと、「私は子供なんかわざわざ産まなくても夫に愛されるのよ、「結婚」を維持するために子どもを「必要」とするあなたたちと違って、ほほほ」
ってな、ナルシシズムを感じるんだな、はいはい、すみませんねえ、子供を産んだ私は女性としての魅力に欠けているようですわ。
「必要」なんて言葉を持ち出す、この手の「傲慢」さは、どこから産まれてくるんだろう、
なんだか、いつか「私のかわいい、かわいいお犬ちゃまが危ないから、子どもは公園を走らないで!」
とちいさい子どもを小突きそうで、こわいわぁ、、この相談者。
なんてね、「愛しているから結婚したの」「でも愛する人の子どもは欲しくない」が、私には全く理解できないんでね。
高2娘に「もし結婚相手が子どもを欲しがらなかったらどうする?」と聞いてみたところ、
「離婚して、一人で子供を産んで育てる」「経済状態がよければ」と、付け加えたりして、
つい「ママが育ててあげるわよ、安心しなさい」と、よく考えてみたら「そんな相手を選ばないようにね」と言うべきだったかな?
うちの娘たちは二人とも、幸か不幸か、自分の人生に「子供を産む」を「当然」の権利として織り込んでいるようで、よかった。(か?)
これは、子供の頃から「赤ちゃん」に接して、「赤ちゃん」の可愛さをよく知ってるからなんだろうな。
「悩みのるつぼ」は確かに毎回、面白いわ、「釣り」的なおもしろさがあるなあ、
天声人語の「心のほっぺたがまた落ちた」は忘れてあげることにしよう。