夏の記録、続き。

夏休み前後は、ヨーロッパ戦線のことを勉強しようと、図書館に行ったのだけれど、驚くほどないのね、日本は「太平洋戦争」メイン。
その中から何冊か、アフリカだの、ソ連だの、各方面に広がっていったドイツ軍の進撃を拾い読んで、日本の本はドイツびいきだなあ、と
同盟国だったから、そしてしばしは「向かうところ敵なし!」だったわけで、それがあったから、日本も米国都の戦争に踏み切ったって、
ほどほどに勝った程度でやめておけば、、、(涙)と思わずにはいられないわ。
戦争は結局はどちら側にとっても悲劇、実は「勝者」なんていないのよね、誰もが必ずどこかで傷つく。
ドイツ軍贔屓の日本の本は、ドイツ軍とナチスは別物であったと、政府の意向に沿うからといって全員がナチスだったわけではないわな。
「知将」「勇将」と米国、英国、ドイツの有名軍人たちの話を読んでいると、平和な世の中では何かとやらかしそうなのもいるな、などと、
戦場とうい異常な状況において活躍できる、とは、ある種の異常者がその才能をフルに発揮できるってことなのかも。
碌でもないものしか読めなかったが、それなりに参考になった。ヨーロッパも戦場だったのだね。
マイダーリンが勧めてくれた映画「空軍大戦略」を見て、こんな映画が1969年、つまり戦後たった24年で作られたのだな、と感慨深かった。
原題は「Battle of Britain」、英軍、独軍、両側からその戦争が綴られて、驚かされるのが決して独軍をおどろおどろしく描いていないこと、
どこか「ともに戦った仲間」的な、ナチスに従わざるを得ない職業軍人の哀愁を漂わせていて、
こんなふうに「勝った側」からも畏敬の念を込めて表現されることが、常に悪逆非道の代名詞のごとく描写される日本軍とは違うなあ、なんて、
小さな国の割に何かとやらかす日本は、やはり「脅威」であるのか、それとも、よほど恨み重なることを日本軍はやってきたのか、
まあ、両方だろうなあ、、、「空軍大戦略」は面白かったわ、群像劇で、あっさりローレンス・オリヴィエが死んだりして、なんと贅沢。
まだ、戦争に行った世代が元気だっただろうから、リアルに描けてるんじゃないのかな。
最後のあたり、いつ終わるとも知れぬ爆撃に疲弊し尽くした空軍兵士たちが、とりあえず、独軍の進行を水際で食い止めた高揚感もなにもなく、
わかるのは見ている側が、これ以上もし続けば、英国は勝つ側に立てたかどうかを考えさせるようで、良心的な映画に思った。
どちらも「国を守る」に必死で、それでいながらお互いに弱い「人間」で、人がぼろぼろ死んでいく、
いつ出撃になるかわからない、そういう状況下にいるのが「戦争だ」がよくわかった。日本でも公開されたようだが、当時の評判はどうだったのかな。
というお勉強を夏は時々やっていました、という記録。
「刑事フォイル」からお勉強。フォイル役のマイケル・キッチン様は素敵だったわ、、どんどん髪が少なくなっていっても。