ネットの「男女平等」

新幹線の事件はあまりに身近なのであえて見ないようにしていたが、
ネットがまたも頓珍漢な騒ぎ方をするので、調べるとより怒りが増す。
「ほかにも男性がいただろうに」とつぶやくのも許されないらしい。
それは「男性差別だー!」と言うことだが、
なるほど、若い女性を盾にして男が逃げるのが「平等」ということか。
しかし、男女平等だと宣言したところで、いきなり女性の筋肉量が増えるわけでもないし、
男性が妊娠できるようになるわけでもない。
多少なりは力を持つものが力を貸すのをためらう、その行動はほめられたものではない、
くらいの認識はあってもいいだろうに。
「逃げる勇気」なんて詭弁を使う、その「勇気」には涙が出る。
きっと「結婚しても家事や育児から逃げる勇気」もたっぷりおありでしょうな。
後ろめたさは持つべきだ、がせめてもの人間の矜持ではないか、と私はしみじみ思うのだが、
それすら「よくない!」とは、ネットはやはり相変わらず狂っているな。
どこの誰だかが、ツイッターのまとめとして「男性が力を貸すことは出来なかったのか?」の呟きを
晒しあげていたが、どうもそれは「やらせ」だったらしい。
しかし、思わずつぶやく側を徹底的に叩こうとする、そのあまりの「男女平等」さにはぞっとする。
そんなに女性一般って強くなったっけ。
最近の事件で、ネットで集った見ず知らずの男たちに自分の車ごと拉致されてご遺体で見つかった看護師さんって、男性でしたっけ。
富山で集団強姦の被害にあった人って男性でしたっけ。
女性が強いからか弱い男性た集団でしか襲えないんですかね、
まだ20代の女性をなたでいきなり襲い掛かったのも、女性が強くて凶暴だからなんでしょう。
男性は5キロのダンベルを持ち上げられないほどに非力だけど、
きっとネットが考える一般女性は100キロ超えのダンベルでも軽々持ち上げられるんでしょうな。
ネットの素敵な「男女平等」意識ってそういうもんなんだよね。
どうも最近の男女平等は、「女にも出来る!」ことを増やして、男にもできるはずのことからは「逃げる勇気」を持ち出す、
そんなんじゃないですかね?
まあ、これは最近だけの話ではなく、昭和のはじめでも、強いはずの男性軍人集団である日本軍は
負けた戦争のとき、多くの女性を含む民間人を置いてけぼりにしたり盾に使って我先に逃げたのが常識なんで、
そのころから実に「男女平等」と言うか、「逃げる勇気」はたっぷりあったんで、
私の今の意識が「昭和」と言うことではなさそうだ。