映画感想・「ウルヴァリン・サムライ」

見終わって、日本人としては「超」腑に落ちない感が。
パシフィック・リム」「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」と、この夏は私にしては多くのアクション映画を見て
実は一番アクションが楽しめたのが今回の「ウルヴァリン」なんだけど、オチがねえ、「えー!えー!!えー!!!」って、
「日本人、恩知らずですからー!」ってなことを言われたも同然、
私は「これだけあちこち日本が撮影協力していて、このオチでは、あんたらが恩知らずじゃー!」と叫び返したくなったわ。
「ポニョ」の里の善良な現地のみなさんは、この「オチ」をどう見られたのか、私としては、「見ていない」で終わらせて欲しいものだよなあ、、
アメコミの原作があるそうで、その制作年月日を読んだダーリンに聞くと1980年代、
ああ、日本がバブルでブイブイ言わせてたころね、アメリカで「ジャパンバッシング」があった頃だっけ、
というと、なんと原作は全然ストーリーが違うそうで、同じなのは「ウルヴァリンが日本に来るというだけ」って、じゃあ、なんであの「オチ」、
「日本大好きデスー」とニコニコヒュー・ジャックマンが信用できなくなったわ、そのニコニコは、実はニヤニヤか、この映画のオチは私の右翼魂を刺激する。
腑に落ちないのはオチだけじゃなく、細かく言えば、なんで長崎からちょっと走っただけで東京が見えるの?とか、
呼び出された先のお屋敷は街中にありそうなのに、何故か庭先が断崖絶壁、場所への細かいツッコミはやってると果てしなくなりそうでやめるが
先祖代々使えているはずの「忍者」の日本語がなぜあんなに不自由なのか、
「もうええから、お前は英語でしゃべれ!!」と何度も思ったわ、それくらい、何言ってんのかわからん。
真田広之が家の中でやってる剣道はやたら相手は飛び跳ねてるし、最後のシーンは「五重の塔」風の建物だし、
いやもう、まさに「アメコミ」、なんでもあり!って思えば、あの「オチ」でもありなのか。
多分、製作者の一番言いたいのは「日本でいいのは若い女の子だけ、あとは、クソ」でありましょう。
そういう来日する外国人男性の心の叫びを映像化した、すごい作品、とだけ。
もう「日本の若い女」ではない私は、やはり腑に落ないわぁ、、、
福島りらちゃんの演技とアクションが意外に良かったわ、見るべき価値はここだけかも。終わり。