この素晴らしき「日常」を「あなた」にも、、(涙)

フロスをかけたら詰め物がとれて、昨日から歯医者に通っている、なう。(涙)
昨日は歯医者で、たいへんすばらしいバカップルを見かけた。見た目は仲のいいときの「ダル」クンと「サエコ」って感じ。
待合室でひたすらいちゃいちゃしていて、それはとくに気にもならなかったものの、先に男の方が呼ばれ、
「彼」についてきてるのかと思っていたら、次に「彼女」も呼ばれ、そのあと私が呼ばれて、診療台に横たわって、
その歯医者さんは小さなコーナーでパソコン画面を見せながら治療の今後を話してくれるんだけど、そこでその「彼女」が長い長い、お話をしてくれて、私はしみじみ感激した。
「彼女」はどうやら親知らずが生えてきて、そこが炎症を起こしているらしく、その炎症を抑えるには「抜歯」をしたほうがいい、と先生はご説明しているんだけど、
「ええー、そんな話、聞いてませーん」「ええー、歯を抜くんですかぁ?そんなのこわいぃー」「あたしッてぇー、そういうの、怖い人だからー」
「えぇー、でもそれやったら、血がたくさん出るんでしょ?今より腫れちゃうんじゃないですかぁー?」
「だってぇー、そういうことはぁー、怖いって聞いてるしぃー」と、この調子でえんえん「30分」、
待合室には山ほどの患者、診察室にも私とその彼女の「彼」が診療台に転がされている、
そういう状態でひたすら「コワいぃー」「聞いてないー」「でも、いたいぃー」「腫れてるぅー」と「30分」、
私は感動したね、相手をする先生の「根気の良さ」に。
先生は決して怒らないのよ、ひたすら、「じゃあこういう方法をとりましょうか」と提案して、
でもいちいちそれに彼女は「でもぉー」「そういうのってぇー」「わたしってぇー、こういうひとだからぁー」
って、どういう人なんだよ!!!いまだ「ぎっくり腰」を抱えているババアの私は同じ体勢でえんえんと待たされるのにキレて、もう少しで
「ねえちゃん!ええかげんにせんか!」と叫びそうになったわ、
そして昨日は、初めて自分が「ツイッター」をしていないことを後悔したなあ、「彼女」と先生の素晴らしき不毛な会話をリアルタイムで流すことが出来たら、どんなに楽しいことか。
ま、こういうことを思いつく人間はやはり「ツイッター」はしないほうがいいね、ろくでもない。
先生は「抜くのがいやだったら、しばらくお薬を飲んで様子を見ましょうね」と、それに対して「どんなお薬を使うんですかぁー?」
「ええー、こうせいぶっしつぅー?それってー、こわいおくすりじゃないですかぁー、わたしぃ、まえにものんだことがあるんだけど、ぜんっっぜんっっきかなくってぇー」
「わたしってぇー、おくすりによわいひとだからぁー、」「痛みにも弱いからぁー」
「腰がいてぇー!」って、いまだコルセットをはめるわたしの心の叫び、それでも先生は根気よく説明をして、とにかく、彼女は「抜歯」はしないで薬を飲むことを了承、
それでわたしのところに先生が来てくれたものの、治療の途中で、受付の人が「先生、「粉薬」が飲めないって言ってます」
トホホホホホ、、、エンドレス。接客って、辛い。
私の治療は5分で終わって、ついでに「虫歯」も見つけられ、「しばらく通ってくださいね」
「客」としての時間単価はどちらが高いのか、などと考えつつ、待合室に戻ると、「彼女」は自分のまわりに雑誌を散乱させ、他の人を寄せ付けず、ひたすらメールに夢中、
まだ治療の終わらない「彼」を待っている、
「世間」にはいろいろな人がいるなぁ、こんな人に「キレ」ずに病院の先生方は仕事をするんだよなあ、と「聖職」の意味をあらためて考えたのでした。
今日は、この「ザ・ば・かっぷる」がいなくてさびしかったわ。(はぁと)
治療は15分ぐらいで終わりました。しかし、歯医者の麻酔は、家に帰ってから何故こんなに効いてくるのだろう、、いつも不思議だ。
そして「ぎっくり腰」がぶり返しそうな、涙の予感、、この素晴らしき人生よ、、、