新聞メモ。

朝日新聞記事、「引きこもり1割の町」というタイトルのインタビューが面白かった。
話者は秋田県藤里町社会福祉協議会事務局長・菊池まゆみさんで、
この方は「引きこもり」と呼ばれる方がどの程度存在するのが丹念に調べてその対応を考えられている。
記事にも書かれているように、引きこもりの存在がこの街にだけ多いわけではなく、私も自分の住んでいる街に、この程度は存在すると見ている。
軽く、私も含まれる気がしないでもない。(涙)
それはともかく、ブラック企業から早すぎる退職を促された40代後半の人間なんて、山ほどいるのを知っているし、
ちょっとしたきっかけで「親元にいればとりあえず食べていけるから」で引きこもる人は多い。
「引きこもり」で一番私が厄介だと感じるのは、非常に高学歴で社会で働いた経験のない人、
大学の研究室に長くいて、何故か心病んで親元に帰って引きこもる。
ちょっとしたきっかけでそういう存在を見出してしまうことが、社会的立場の低い専業主婦は多いんだよね、
だから私は「学歴ってなんだ?」と思うことが始終あるわ、本当に立派な「学歴」をお持ちなのよ、悲しいわぁ。
「仕事がない!」でひきこもるにしても、一度は働いた経験がある人と、「社会」は「大学」だけです、、の人とでは
対応を変えなければならないだろう、でもそれは徹底的にどの程度そう呼ばれる人が存在するか、調べてからだ。
それをやったこの菊池さんは立派だ、こういう試みがもっと全国に広がればいいのだけれど、どうなるだろう。
記事にある言葉で一番心に残ったのは
「私たちの目的はあくまで就労支援です。心の悩みを聴いたり、引きこもりの原因を突き詰めて探ったりしない。
それは福祉の仕事ではありませんし、原因を求めても本人や家族が非難しあうこともあり、傷つくだけに終わりかねない。」
「原因」を突き詰めても、それが再び「原因」となり、家族が地獄のような「ループ」に陥ってる状態をうっすら知ってたりするから
この言葉にはぐっときた。
「自分がこんな状態になったのは、母親のせいだ!」といい年の引きこもりの高学歴息子が年をとった母親に暴力を振るう、
そういう家庭を実際に知っていると、この考え方には心惹かれる、
「母親が悪い!」は大正論かもしれないが、顔にあざをつけたご近所のおばあさんを見るのは、辛いのよね、、、
専業主婦は気軽な存在なので割と他人の家庭に入っていきやすい。
で、あんまり表立ってはいけない状況を発見したりして、中高年は本当「トホホ」を見るわぁ。
役に立つ、いい記事だと思ったので記録。したにあった玄田有史氏の聞き手もともに「太田啓之」以前、どこかで読んだ名前のような、、
アホな記事の記者ばかり覚えないでおこう。