雑談。

川越シェフ発言で盛り上がっているのを読んで、キムチの人なのにねえ、と。
私がよく行くスーパーでちょっと前まで「川越達也プロデュース!」のキムチが売っていて、
はて、なぜ「イタリアン」の人が「キムチ」を?と不思議だったんだが、
その後様々なプロフィールを知ってなるほど、
何をやって、なんで出てきたのかさっぱりわからない「キム兄」みたいなもんか、と納得。
私は未だに辺見えみりの元夫だった以外、なんの特色もなさそうな「キム兄」が一時期あんなに持ち上げられていたのかよくわからない。
本を何冊も出しているけどね。
一方、川越シェフはホストやったりして、「親の代から料理人!」なはえぬきの人とは違って苦労人なんだろう。
まあ、「料理界の橋下徹」ってところか。
それはともかく、私には「フレンチ」より「イタリアン」の方がなぜかこの手の怪しげな人材が店を持ったりしている印象がある。
私の地元で一時期大々的にメディア関係に取り上げられた完全予約制イタリアンがあって、いきなり出てきてこの持ち上げぶりはなんだ?と思ったけれど、
なんのことはない、不動産持ちの親がいる男がイタリアをぶらぶら遊んでいるうちになんとなく料理が出来るような気がして
「イタリアで2年勉強した!」と親のビルに店を出しただけだった。当然大宣伝も親のコネ。
一度そこで食事をする機会があって、「まずくはないが、うまくもない」食事を
「イタリアで色々経験したイケてる俺様の話」を延々と聞きながら食べなければいけないという、
一生のうち2度とはしたくない奇妙な経験をしたのでした。
「俺の塩の振り方を見よ!」って、今のもこみちは少なくとも「イケメン」だから許せるよな、
何かを勘違いして髭面にした薄汚い中年男がいっちゃってる目をして塩をふる姿を見せられて、私は何を思えばいいんだろう、
と、自分の奇妙な社交生活を少々反省したわ。
その経験に比べれば川越シェフは許せるレベルにあるのかも。
さる評論家が言うとおりキムチイタリアンな川越シェフを本当に支えているのは彼が馬鹿にした年収300万前後の人だと思うけど。
ちなみに、地元の金持ちボンボン・イタリアン店は潰れた。
「美味しくない!」とはっきり言う人が多かったので。つか、2度は行かない店は潰れるよな、
本人は「もう1度イタリア修行するためにあえて店を閉めた」そうですが。
それがもう5年くらい前になるんで、でも、まだ店を開いた噂は聞かないなあ。
イタリアンの料理人の世界はフレンチや日本料理に比べて敷居が低いんじゃないか、というお話でした。