ネットの話題から。

炎上気味なアメリカ母のiPhone問題。
「この女は加藤智大の母親だ!」と断言する増田氏に、13才(=中学生)男子を育てた経験はあるのかね?
私はこの元ネタを読んで、どの国の母親も中学生男子には手を焼くんだな、としか思わなかったんだよね、
これだけ事細かに使用上の注意を教えても、それを見事なまでにかいくぐって大失敗するのが全世界13才男子共通、
「これだけ言ったんだから仕方がないわ、、」と、子供が思いもよらぬ大失敗をしでかした時、
あきらめるためにあの仕様書は書かれたんだと思うな。
私に男の子を育てた経験はないが「男とは失敗するために生まれている!」とでも断言したくなるような数々の武勇伝を涙目の母親から聞いたものだ、
息子は常に母親の想定外の生き物なんだよ、ま、娘だってそうなんだけど。
真面目に書けば、あの母親を責めるには、彼女や彼女の息子がどういう人物か私は全く知らないので、ああも責める理由は見つからない。
ある程度の制約を課しておくのは現実世界でも常に武装しなければならないアメリカ社会ではそれほど無理のないことに私は思う。
物理的、時間的に隔離することで避けられるトラブルは多いし、自分の子供をトラブルから守るのは他人の子供を守ることにつながるのを
子育てをしていない人にはわからないようだ、経験よりも自分の「すばらしい」感覚こそが「正義!」か。
もう一つのめずらしくまともな増田の意見に私は賛成、「自由」は親がニコニコしながら「どうぞ」と与えるものではないからね。
彼女の子育ては大失敗する!と断言されるが、それは増田氏の「希望」であって「現実」ではない。
他人の子供の不幸を願う自分の心の醜さに向き合う良識はあるのかしらね。
増田のところはナルシシズムダダ漏れの追記もあって、ついでにそれを書いた人が私のブクマに星をつけたようだが、
他人の子供のネタを使って、ここまでマスターベーションができるとは、大変芳しい。
「子育てを見せびらかしているに違いない!」が彼の「正義」の主張だろうが、
あれを書いたのが「父親」で対象が「13歳の娘」だったとしたら、ここまで攻撃的な意見が支持されたんだろうか?
あの母親には「ドヤ顔」だの「見せびらかし」だのと罵倒の言葉が連ねられるが、
はてなで不可思議なのは「ぼくわっ、だいしぜんのなかでっ、のびのびと息子たちを育てていますっ!」を
しょっちゅう書き綴る「父親」のブログにそういう反応をみたことがない。
あれも受け取りようによっては「見せびらかし」なのに、噛み付く人がいないのは、なぜかしら?
結局はネットに常に流れる「女が生意気なことをするんじゃねーよ!」って差別意識があるんだね、
「女は子育てなんて書いてんじゃねーよ」って、女は子育てで迷い常に乱れる自分の心を書くことで整えることも許されないらしい。
なんにしろ、13歳の考えなしな「勇者」がネットという「魔法の国」に勇気りんりん旅立つ時に、
口うるさい母ちゃんがありがちな「魔法の言葉」をかなり多めに持たせたって感じだと私は思う。
で、未経験な若い勇者はその価値ある言葉のほとんどを魔法の国では忘れてしまう、それも大昔から繰り返されてきたこと。
でもこの母ちゃんは魔法の国に行かせないわけではないから、評価していいのにね、そこに目を向けないのはなぜ?
言葉も物も与えないような親ならいいのかね?毒にも薬にもならない親が「いい親」か。
それにしても、あの話に反発する人たちは私と同世代であっても、まだ「幼児」の父親でしかない人が多いのだよね、
そこに大きな問題があるんだろう、
お子さんたちが中学生になってからまたあれを読み直してください。
それでも「反発」するかどうか、ご自身がちゃんと「親」として育ってきたかどうかの「踏み絵」になるかもしれませんな。
「いい親」というのは自分が想像しているような「かっこいい」親をやることではないんでね。先人の知恵は侮らないようにね。おしまい。