「少子化」と言うのは、よく考えてみれば子供が減るだけではなく、親の経験をする人間も減る、ことなのだな。
今回のゲーム機事件の騒ぎを見てしみじみわかったわ、「そういうことをやってる人、結構いますよ」を知らないのだよな。
いるからどうだ、と言われるんだろうが、ここまで母親を人格否定し、子供の将来までお先真っ暗なごとくに決め付けるとは、
そこまでゲーム機は万能か、と疑いたくなるわ、ゲーム機は所詮ゲーム機よ。
１０年以上前、二人の娘たちが小学生だったころ、３年生から５年生ぐらいの年齢でゲーム機関連のトラブルは山ほど聞いた。
我が家は女の子二人からかトラブルはほとんど関わらず、せいぜい「お友達が持ち出したコントローラーがなかなか帰ってこない」程度ですんだが、
男の子のトラブルはかなり大変そうだった。ゲーム関連は高いので、トラブルは常に高くつく、保護者会でいつももめてたわ。
その時々での対応は、「理想的」とされる対処法ではうまくいかないこともある。
いわば「子育ての裏技」的な手段を親同士で交換して、親も知恵をつけるんだが、
そういう経験値がない人間が子育てに口を出す危険性をまったく意識していないのが困るな。
この書き方では「それが虐待の元だ！」になるのだろうが、「しつけ」のすべてが「虐待」ではない。
まったく「しつけ」を施されていないほうがむしろ緩慢な「虐待」なのだよね、結局困ることになるのは「子供」だから。
最近知ったが、わが子たちが通った小学校もクラス数がどんどん減って、確か去年の１年生は一クラスしかいなかった、とか。
上の娘のときは４クラスでその３年後の下の娘は３クラス、どんどん減ってるのは聞いていたが、ここまできたか、感が強い。
そしてあふれる年寄りと、私をふくめたお年より予備軍、いやはや。
先日、私と同世代の山口智子が「子供を産む気なんかなかった」と「いまさら」なことを書いて、
何故か「かっこいい！」と喝采されていたが、子供を産まないくらいでなれるかっこよさなんか、何の意味もないんじゃないかな。
私は子供をもたず結婚もせず一人で生きる選択をする人のことは尊敬しているが、子供はいらない、結婚はする、の人のことは懐疑的にみている。
もし山口智子が男で「子供を欲しいと思わなかった」と、子供を作らないことを妻に強制していたとしたら、「かっこいい」ですんだかな。
私はそういう男は「○ねばいいのに」と思うわ、同じことをする女にも実はそう思っている。
ただ、経験上、どちらかが子供が欲しい場合、欲しい方が別れるようなので、結局子供を欲しくない人間は同じく欲しくない人間と結婚している。
人間ってそういうものなのよね、、
