ゲーム機バキバキ事件を叩く人の何が気持ち悪いか、と言う話。

結局「やりすぎ」と言うところなのだよね。
確かにゲーム機を壊すのはよくないけど、それを盾に「われこそが正義」とばかりに彼女を叩きまくっている人の心は
ゲーム機を懲罰として叩き壊した親の心性とさほど変わらないのよ、「私のいってることが正義!」と。
しかも、相手の子供を「盾」にしているのだよね、自分の母親を叩く人間の言うことをまともな子供なら信用しない。
むしろ母親が自分のせいでいっせいに叩かれているのを見れば心を痛めるだろう。
たぶん、叩きまくってる人間は、子供時代自分の親が自分が原因でしでかしたことで他人から叩かれたら、「いい気味」とでも思ったのかな。
それだけでも異常な子供だわ、親の苦労がしのばれる。
彼女の子供は叩いている彼らの子供ではもちろんないし、子供時代の彼ら自身ではない。
それがわかっていないらしい人間が自分たちが騒ぎ立てる醜さをどれほど理解できるか。
私はしみじみ不思議なんだが、自分に子供がいて、真面目に育てていて、一度も子供のことにキレずに子供を立派な大人にまで育て上げられる自信がたっぷりある人ばかりが
ネットには多いようだが、その根拠のない自信ってどこから来るのかな?
親だって失敗する、そこから親子ともども関係を学んでいく物なんだが、その現実感に欠けている人間が「正義の俺が子供をかばってる!」とやってくれる、
この薄気味悪さ、なんとかならないものかね。
ゲームをやりすぎる子供にキレてそのゲーム機を気がつけば親が壊してしまった、なんて話は、まともに親をやってたら、結構よく聞く話なんで、
それをここまで大問題化する集団はかなりメンタル面に難を抱えていそうだ。
ところで彼女が壊したのは携帯ゲーム機だったが、現在成人した私の娘たちの子供時代、「プレイステーション」だとか「キューブ」とか家のテレビでするゲーム機があって、
あまりにも子供がやめないので、「プレステ」を風呂にぶち込んだお父さんがいたな、「キューブ」だった場合も聞いたことがある。
我が家は女の子のせいか幸いそこまではまる気質ではなかったが、一度だけ、あまり家に来たことがない男の子が遊びに来て、
ほかの子がゲーム機で遊ぶのをやめて外に行ってもずっと一人でウチのゲーム機で延々と遊ぶ、
ほかの子供たちが帰っても帰ろうとしないし、声をかけてもまったく反応がない(ほぼ数時間経過)
あまりにひどい状態なのでテレビ画面を消して家から追い出したことがある。いきなり画面が消えたのをみてやっと反応があったのには驚かされた。
その子はうちの子の友達の友達らしく、その友達もあまり親しくはないが、どこでもゲーム機があれば出没して、各ご家庭から「出入り禁止」を食らってる、
そういう深刻な子供だったわ。その後どうなったかはさすがに知らない。
これを書けばバッシングされそうだが、私もその子を家には「出禁」にさせてもらったわ。
ネットの言葉だけの世界では、親が子供の友達を選ぶなんて最低、との意見が容易に出そうだが、実際にそういう子供が友達集団に紛れ込んだときの
現実的な対応なのだよね。
それにしても、高嶋さんはお気の毒。
慌てふためいて、あらぬことを口走る気持ちはわかるので、あまりネットの阿呆は相手にしないに限るとこっそり。