雑談。

坂道のアポロン」の番外編、第一話を読んで、結末が「イマドキ」だなあと感心した。
20年以上前、私が10代だった頃、この時代の同棲カップルの女が「仕事か愛か」の岐路に立たされたとしたら
「自立」を目指して男と別れる!が常道だったのだよね、ところが今回は、別れず、二人で生きることにする。
それでいながら「私は自立より愛を選んだの、、」的な悲愴感と言うか、ナルシスティックな部分はそれほどなく、
これが長い不況の結論かもしれないなあ。
景気が良ければ一人で生きるも悪くない、でもただでさえ、どうなるかわからない暗い世の中、パートナーを失うのは耐え難い、
いやー、この現実感が少女(?)漫画にも現れるか、と感慨深かった。ま、深読みですが。
多分、私が子供の頃に好まれた展開は二人は別れる、で、仕事に生きた女はそこそこ成功して、ある日、幸せそうに子供と妻を連れたかつての男とすれ違う、的な、
「男も仕事もやってやる!」が退けられていたのはどういう考え方からだったのか、当時の編集者のルサンチマンか?
なんにしろ、私は無駄に結婚や出産に罪悪感を持たされた世代であったな。
世代といえば、現在英国の首脳陣が私と同世代で、長い長い英国病に苦しんで不況下で育ったエリートだ、
その手のエリートが今後どんな政治を展開するのか、自分の子供世代がどんな国を目指すのかが見えるような気がして楽しみだ。
決して褒められたものではないだろうが、それでも何かが違うだろう、その「何か」を見たい。
そういえば、昨日、模試から帰ってきたお嬢さんが「いやー、びっくりするほどできなかったわー!自信を持って○点とわかる!」
と元気いっぱい帰ってきた。ま、そんなとこだろうね、あと1年でどれくらい頑張れるかな。
暗い時代に暗い顔をしていても仕方がない、が子供世代の答えかも。違うか。