日常。

お嬢さんたちは忙しい。
私はただ今停滞中、もうちょっと外に向かって動かねば、と思いつつネットを読むという人間のクズっぷり。
クズついでにはてなのホットエントリーを見ると遙洋子さんの更年期でも患われたか的記事を読んで驚く。
「新人」にハイクオリティーを求めることそのものが人間を買い叩いていることに気がつかないか、
自分がそんなに新人の頃から「完璧」だったか?と考えてみれば、決してそうではないとわかるはずなんだが
年をとることの恐ろしさは、自分の若かりし頃の都合の悪い事実をすべて忘れてしまうこと、
そして「時間をかけて待つ」ことができなくなるのよね、、
人が理想の状態に追いつくのには相当の時間も労力も必要であることを忘れてしまう、
「人を育てる」ができなくなった大人が増えていることが、今の社会の一番の問題点なんだよね。
現在私は45歳で、高2と大学2年生の子供がいて、だからそういう子供たちの「成り立ち」がそれなりに分かってる、
でも同じ年の人間に、特に若い世代の指導者たる人間たちに、同じ年頃の子供がいるかといえば、昔に比べれば格段に少なくなっている。
私世代で結婚すらしていない人はざらにいるものね、結婚していても、子供はまだ小さいとか、最悪、いないとか。
そうすると、目の前にいるのが自分よりもはるかに「若い」が実感として全くわかっていなかったりする、
それでいきなり「今時の若者はこんなこともわからないのかー!」と切れる。
いや、あなたが当然の現実を理解できないほど年をとっても幼いだけですよ、の言葉はグッと抑えますけどね、、、
自分がさんざん自分のかつての「若さ」に甘やかされてきた人間ほど、今、本当に若い人間には無理解なんですわ、
人を育てることができない人間が、意外に教育に関わって現実を私はこの20年近くしみじみ見て知ってきたんで
今更「今どきの若いもんは、、」説に驚くことはないんだけど。
そういえば、ホットエントリには「子供の育て方の公式」的なものもあって、それを書いている人、ブクマをつける人の若さに
さもありなん、と思う、教育に「絶対」はないのよね、、、それがしみじみわかってくるのは子育ても終わりに差し掛かってから。
そうなると「こうすれば、こうなる!」は「ありえない!!」も見えてくる。
子育てに関して語るべき言葉があるか、といえば、今の私には「教育には限界がある」かな。
教育というものに期待を抱きすぎないこと、を知ってほしいとは思う、でも子供が小さいうちは無理かな?
私は子供に関する限り、相当恵まれてきたと知っていて、娘たちの今が私の教育が何らかの影響を及ぼしたか、といえば
それはほんとうのところあまりなかったかも、が事実だったりする。
「持って生まれたもの」って教育より大きかったりするのかも。
でもなんだかんだ言って四苦八苦して迷走して、その中で大人も子供も育っていく、
その経験を知らない人間が妙に「理想」を掲げてイマドキ若者を圧迫する、そういうものが遥さんの文章には露わにあった。
情けない現実だ。
さて、外に出るかな。