読書メモ(?)

佐野眞一氏の「東電OL殺人事件」と「東電OL症候群」を読み終えた。
感想はまた書くとして、佐野氏の文章は読みやすいものの、やはり好きではないなあ、
この方はわりと感情的に書くようなので「別海から来た女」がとりわけひどい、と言うものでもなさそうな。
とはいうものの、今「津波原発」を読んでいて、近年大病を患われて体力がやや失われているらしいので、
以前ほど精力的に取材が出来なくて、書き方がいまいち甘くなっているのかも。
佐野さん、いろんなものが嫌いですなあ、でもわかるわぁ、って感じ。
「東電OL」事件は私は実はあまりに印象に残っていなくて中村うさぎさんの本で知ったくらい。
私の印象に残る事件は、子どもが絡むものしかないような。
この事件の前にあった「つくば母子殺人事件」はよく覚えているんだよな、犯人は被害者親子の夫であり父であった医師だった。
うちのダーリンが「夫は妻を殺しても、子どもは殺さない」と断言したのでとても印象深い事件だった。
わたしは医師があっさりと家族の命を絶つのが衝撃だったなあ、事件の背景が非常にあの時代的だったと今では思う。
財テクに走って首が回らなくなった医師って、、、たくさんいるものなのかな?
それはともかく、「東電OL事件」を読んでいて、私が一番不思議だったのが「何故「東京電力」?」ってことで、こちらでは「関西電力」なんだよね、
関東一円の電力会社なのに、何故「関東」電力ではなく「東京」電力なんだろう、千葉にあっても「東京ディズニーランド」みたいなもの?
もし、これが「東京電力」じゃなくて「関西電力」だったら、どうだったかな?
「関電OL殺人事件」、うーむ、なさそう。なんか「かんさい、でんきほーあんきょうかい」なんて歌をうたうおっさんがうしろにあらわれそうな雰囲気。
と、おちゃらけないととても読めない本だったわ、、、だって、この本が書かれたのが2000年の初め、犯人とされたネパールの方が故郷に帰れたのはつい最近だったものね、、(涙)
久々に中村うさぎさんの本を引っぱり出して読んで、あら、「日野OL放火殺人事件」なんてのもあるわ、と確認した。いやはや。