えー、けー、えいち。

はてなで揉め事を起こして一発あてよう!」手法を確立したA氏が、某K氏に「僕をVIP扱いしない会社はとんでもない」と、
私の若かりしころ、ホテルでアルバイトしていたときVIP扱いを求めたヤツにVIPはいなかったなあ、などと、
今度の販売促進活動も体を張っていらっしゃるようで、まことに頭が下がる。
「クレーマー作戦」とでも名付けようかな?ネットは本当に恐ろしいところだ、こんなことで結構大きなお金が動く。
もしドラ」が百万部以上(?)売れたのは、その「内容」が「素晴らしい」というよりはとにかく「話題」になったこと、
うちも娘が通う学校でもなけなしの予算で「もしドラ」は2冊、購入したんだよな、
当時、図書委員長で、少ない予算で購入する本を決める係をしていた娘は
「なんでこんな本をお金を出して2冊も買わなきゃいけないのー?
ほかにもっと面白いいい本はあるのに、学校全体で「アンケート」をとったらいちばん「読みたい本」にあがったよ。
普段、図書室にまったく来ない連中が「もしドラ」って書くんだよ、こんなの、あり?」と涙していた。
本を読まない連中でも、ケータイで「ネット」はしているものね、「話題」には飛びつく。
たぶん、これはどの学校でもおこったことで、日本じゅうのどの学校にも「もしドラ」は2〜3冊は入れてあるわ、
これはとても大きな売り上げにつながることだ、ま、大学の先生なんかがよく本を出すのに似ているね、
たいていは学生たちがその本を教科書や副読本として使うから、とりあえず、一定の「売り上げ」は確保される、
もしドラ」の販売方式はそれにちょっと似ている、そして学生がその先生の本をちゃんと読むかというと、これがあまり読まれないんだよな、「もしドラ」と同じく。
もしドラ」も「3か月くらいで借りるひとはいなくなった」そうで、娘は貸し出し係をしていた時、1時間ぐらいで読み終えて、
「こんな本を2冊も買うなんて、、」とふたたび涙していた。本物の「女子高生」を泣かす「もしドラ」、恐るべし。
ちなみに、娘の出身校である地方の伝統公立校の図書購入費は年間、20万円以下だった気がする、
その中から、定期的に「生徒の読みたい本」を購入するやりくりは本当に涙ぐましく、そういう中での「もしドラ」購入は
どれほど、本を愛するものにとって辛かったか、
でもとにかく「話題」がお金を稼ぐ、ネットの「無料」と称される「情報」がいかに「ただほど高いものはない」であるか、
よーーーーーーく、教えていただきましたわぁ、ありがとう、A氏。今度の本も売れるといいね。
で、今度の本はひょっとしたら子ども向けなのかもしれない、そして「もしドラ」よりずっといい出来かもしれない、
もしドラ」を読んで、私でさえ「ドラッカー」を読んでみたくなったもの、
でも、きっと「もしドラ」ほど売れないと思う、図書委員も学習するし、本を読まない連中は「もしドラ」は覚えられても、「小説の云々」は覚えられないもの。
残念だね、良い本かもしれないのに。ま、わたしも読まないんだけど。
一方、死ねばたぶんスティーブ・ジョブ氏並に「神様」(あ、死んだら誰でも「神様」か)扱いされそうなH氏が
「日銭稼ぐなんて、簡単なのにねー」(私流に大幅に意訳)と、自分のやってきた仕事の中身のなさを暴露して、話題を呼んでいるのをちらりと見て、
薄っぺらであるだとか、ふざけているだとか、いや、それなりに一理あるだとか、評価はそれぞれだけど、
中身のないものに価値のつく時代に生きているのだよなあ、とあらためて、実感させられたわ。これにも、ありがとう、H氏、と。
「働く」と言うことと、「金を稼ぐ」と言うことが必ずしも一致していない事実に「格差デモ」はどこまで対応できるのか、
そういうことを考えたりする、今日この頃。