週末のお楽しみ。

といえば、朝日新聞「青のbe」、紙面下部のコラム群がなんとも香ばしい。
今回の「悩みのるつぼ」の相談はタイトルこそ「夫に自立してほしいのですが」と穏当ではあるものの、
内容から感じられる相談者の夫へのまなざしは冷ややかさそのもの。
40代後半の会社員女性は高校生の娘と夫、義父と4人暮らしで夫とは見合い結婚、で、「趣味」が合わない、
相談者の趣味は、テレビでも「ドラマ」や「ドキュメンタリー」夫は「スポーツ」や「バラエティ」、
外出なら「美術館」や「コンサート」、夫は「スポーツ観戦」と、まず、夫の趣味が「低俗」と言わんばかり。
若いころは子ども中心だったのでいやいやつき合っていたそうだが、最近は「お金も時間ももったいない!」、
トドメは「私は趣味の合う友人と出かける」けれど、夫は「友達もいないようで」
と、お父ちゃん、よくこんな妻で我慢したねえ、と同じ40代女ながら相談を読んだだけで泣けてきたんだが、
ほかの3人の回答者に比べれば常に「まともな」金子勝先生もそう思われたらしく、
「子どもが小さいときは家族中心の夫と子どもとの余暇を過ごし、子どもが大きくなったら自分の趣味を楽しむ時間が欲しいので「亭主、元気で留守がいい」
すみません、読んでいて思わず夫に同情してしまう男の私です」。
相談者の身勝手さをきちんとつける回答は大変素晴らしいけど、あとに続く提案はどうかなー、
こういう発想の転換が出来るのなら、そもそも「夫、うざい」をオブラートに包んで相談してこないんじゃないかな、
私の「女のカン」からすると、「義父と同居」してきた事への恨みつらみがあると思うんだよな、日頃「我慢しているんだからね!」
ッてな不満がそこはかとなくこの相談の冷たさから感じられたりして、いやー、根深いよ、この手の恨みは。
しかし金子先生の回答はいつも優しい、どうしてこうもやさしく人を包み込めるのか、不思議だ。見習いたいものよ。(なんちゃって)
さて、この相談の裏側の「職場の理不尽」では、27歳の相談者男性がトップの「女性」社長を「若い」と、
「27歳」に「若い」と言われる女性社長の年齢はいくつ?なんて、私は常に細かいところが気になる。
なんだか見下し視線を感じるなあ、、そういう態度だからイライラするんじゃないの。
で、最後は毎度、どうしてこうも妙な「結婚未満」者を探し出してこられるのか、
タイトルは「手料理が食べられない彼」なんだが、これはその「彼女」の方に「問題」が「大あり」。
読めばわかるが、「つき合ってる!」と考えてるのはこの彼女だけだろう、
猛アタックの末、やっと「友達としてなら」で、つきあい始めたものの、彼が連れていくのは常にファミレス、ファスト・フード、部屋にも呼ばれない、
手作りの弁当も「食べられない」ってのは、いい加減気がつけ、この男は「修羅場」がいやで君と適当にあわせてあげているだけなんだよ、
彼は彼女の「決断に任せる」って、「おつきあいはもう勘弁して」という彼の心の叫びが見えないんだろうなあ、
アノね、この彼も「自分から」好きになった相手とならば、どこにでも行ってなんでも食べるわ、
ファミレスだって人の手を経ているんだよ、どんだけ「ボクのことはあきらめて、、」サインを出されているかわからない「彼女」の方が心配になった私なのでした。
深澤真紀氏は確か私と同世代の女性だったと思うが、「彼」を問題にするより「彼女」を問題にするべきじゃないかな、
酸いも甘いもかみ分けた「中年」だろうにね。
と、いうわけで、下部誌面にぶつぶつ言ったあと上部の山科けいすけ「らいふ いず びうちふる」を読んで癒される私なのでした。
あと、「赤のbe」の数独パズルが好きです、はぁと。こうして心の黒い人間の週末は無駄に過ぎゆくのでした、オシマイ。