たかじんさんの番組を見たよ。

たかじんさんの生番組をずっと見てしまった、で、久々に山本太郎くんを見た。
地上波に出るのはひさしぶり、とのことで、仕事は自主的に辞めたと言うよりは仕事が来なくなったのでやめたような、
原発関連でネットの話題に出ているのは知っていたけれど、詳しくはない。告訴(?)されたんだったかな?
番組でもそのことを話していて「事件」なるものが起こったのは九州のどこかだったけれど
その件を訴えたのはその場にいた人物ではなく京都の男性とのこと、何がいったいおこったのやら。
番組の前半部分に出て、はじめはとても静かだったけれど北野誠に振られて少しづつ調子を取り戻して、
私は山本くんの屈託のない明るさが好きだったので元気が出てよかったなあ、と思ったものの、
ひとたび原発の話題になると暴走気味で、なんだか哀しくなってしまった。
気のよさそうなお兄ちゃんであった山本くんが何を見て、何を知ったのか、
その主張は正しいとわかっていてもこういう山本くんは見たくないなあ、が身勝手な視聴者の一人である私の本音。
原発の活動を始めてからつぎつぎと出演番組がキャンセルされた」とは、その主張のせいだけではないのかもしれない。
もう3月11日のあまりの悲劇から、テレビを見る側の人間は「本当」のことなんか知りたくない、知る勇気もない、知っても何も出来ない、
なにもできないのなら知らないほうがいい、「知るべきだ!」と突きつけてくる人を避けるしかない、となっている気がする。
だからよけいに山本くんは必死になって訴えようとするのだけれど、バラエティーの話題にしては重すぎる。
山本くんがもうちょっとバラエティー向けにトーンダウンをして話すようにすれば、すこしづつテレビにも出られるかもしれない。
彼のような映像の世界にふさわしい人材に去ってほしくない、彼には映像の世界から少しづつ主張を広げていってほしい、
と、彼のあまりに痛々しい必死さに涙したのでした。
チェルノブイリから25年後のベラルーシで健康に生まれてくる子どもはたったの15パーセントとは本当なんだろうか?
では85パーセントの子どもは何らかの障害を持って生まれてくるのか、あるいは短命なのか、
それなら、今健康体である20代、30代にもっと子供を産んでもらうように政府は働きかけるべきではないか、
もし多くの障害を持つ子供がこの先生まれてくるのならばその子たちを支えるために必要なことではないか、などと
私も非人間的なことを思いつくなあ、と自分にうんざりしたのでした。
種が絶たれるとはなんと悲しむべき事か。
なんにせよ、早く山本くんが「フツー」にテレビに出られる日が来るのをひそかに願うのでした。
たかじんさんのスペシャル番組は面白かったよ、いつもながらオバチャンのつぼを押さえてくれてるわぁ。