しばらくお休み。

高3娘は朝日新聞土曜版、青の「be」の「悩みのるつぼ」を相も変わらず愛読している。
「ママー、これ、どう思う?」と見せに来たのは40過ぎで「自分探し」をしているたいそう「痛い」子無し既婚女性、
「この人って、年をとるのがこわいって言ってることだよねえ」と、おお、娘よ、結構いいとこ、ついてるじゃん、
高校3年生に自分が一番目を背けたいことを指摘されていると知ったら、
このいるのかいないのかわからない、アラフォー女性はどう思うのかな、
「最終学歴の大学を中退し」て、「結婚したあと、自分の価値観の押しつけをおこなうまいと子どもはもうけませんでした」
なんてことを読んだ瞬間から、私は、「アホじゃ、この女」と思ったがな、
ま、最初から、「私の母は、子どもの社会的性向を願う気持ちが強く、私は様々な後期教育を受けてきました」と
「私の悩みは全部、お母さんのせい!」と40過ぎて、やってるところから「終わった」感はあるけどな。
なんつーかなあ、こういう人が母親にならなくてよかったなあ、と思うところはあるが、
私にだって、子供を持つ「資格」があるか、と問われれば、「ないでしょうな」としか答えるしかないんで、
「資格」よりも「存在」ですな、命を生み出すことは本人の「出来」とは関係がないですわ。
「ママがこういう人じゃなくてよかった」と娘は言ってくれたが、
そういうレベルにさえ達しなかった人間なのですよ、わたくしは。
それはともかく、ついでに(?)聞かれたのが上の欄の「子どもに読ませたくない漫画ある?」だったりして、
ふーむ、これは困った、子どもに対して、どう答えるのが「正解」か、私にはわからん、
実のところ、あまりにもセックス、セックスした漫画はさすがの私も読んでもらいたくないのが本音だが、漫画の貸し借りは日常的なことだし、
その流れで、読む機会があるのも成長の過程かな、と
「読ませたくない漫画ってどんな本?」と尋ねられて、
「そういう漫画をあんたたちが読み続けるとは、ママには思えないから。もっと、面白い漫画はたくさんあるし、
そういう漫画ばっかり読むことはないでしょう」と答えたら満足してくれたっぽい、
エロティシズムは、親から教わるものではなく、何となく「感じ取る」ものだからね、
どこからそれを手に入れたとしても、どこまでで自分の中で線引きをするか、それもまた、本人で決めなければいけないことのように思う。
しかし「読ませたい本」が「サザエさん」や「ドラえもん」とは、今はいつ?って思ってしまったわ、
朝日は表現規制問題についてあれこれ取り上げているが、どうもなあ。
「政争の具」というのは双方にとって、そうなんだろう、
なんにせよ「大人」と自分を見なす人間たちがあれこれやっているうちに、あっという間に「子ども」は「大人」になるんですわ、
「大人」になったのに「子ども」のままでいたい人は、探さなくてもどこにでもいるんで、
そういう人まで「守る」対象にしなければ、論議は片手おちでしょうな。
考える子どもの方がずっと大人よりも賢明だ、だから世界は前にしか進まない。
書きたいことはたくさんあるけれど、この夏は、本当に忙しくなりそうなんで、秋まで、お休み。
知り合いの旦那様が、末期ガンで、ホスピスにいることを偶然知ったりして、
また、友達が末期ガンの親の看護をしていたりして、私の最近の人生はほろ苦い。
老いを受け入れることの出来ない心を持つ親を見るのもまた、切ない。
それでも、生きていることは、楽しいし、産み出してもらえたこと、生み出したことに、かけらほどにも後悔はない。
この夏は、私にはどんな夏になるのやら。
では、1ヶ月半ほど、休みます。