雑記。

色々書く人がいるなあ。
「俺はけだものでございます!」な、にやにや笑いみたいなエントリもいくつか。
自衛は、あなたの大切な周囲の女性が、もしその手の被害に遭われたときにとくとくと説きなさいね。
さぞかし、感謝されることでしょうよ。
え、「自分の周りの女性は自衛しているから大丈夫」って?
いやー、あんたたちみたいなけだものを周囲に置いておく女が、はたして「自衛」していると言えるのかどうか。
私の周りには、けだものではなく、人間の男性しかいないのでね。
それでもどんな犯罪に巻き込まれるか、わからない不安はあるな。私ではなく、子どもたちが。
時々、テレビや新聞で、島根の女子大生事件のご両親の状況がちらりとふれられるのを見ると、心が痛む。
父親は仕事に行けなくなって、母親はまともに日常生活がおくれていない、とご親戚が話しているのを聞いた。
あのような酷い目に子どもがあわされて、親がどんな思いで日々を送っているか、
「大学にやらなければ」「バイトをさせなければ」等々、
決して自分たちも、もちろん子どもも悪くないのに、ただ後悔していることだろう。
私も、多分、そうなるように。
私のような地方在住者で、子どもを地元以外の大学に行かせる気持ちのある親の立場としては、
こんな防ぎようのない事件にまきこまれたことを「常識外の行動をした」だの「自衛しろ」などといわれるのでは、
どうしたらいいものか、
それでも、大人になりかけた子どもの大きな幸せは家の「外」にある、大きな不幸も同じく「外」にあるにしても。
幸せを、夢を追いかけるために、家の外に出て行くのは、当たり前のことじゃないか。
「当たり前」のことをして、犯罪にまきこまれてしまった、そういう人に対して「常識外」と、
様々な「常識」がこの世にはあるのだと、もう腹を立てる気力もわかない。
ただ、哀しいだけだ。