雑記。

ゲゲゲの女房」を家族で毎日欠かさず見ていて、この汚い背景でもうんざりせずに見られるのは、
主人公のお二人が若くて美しいからだよなあ、としみじみ思う。
特に向井理くんがかわいいので「うるさいっ!仕事に口を出すな!」なんて言っても、許せる。(おばはん)
これが香川照之だった日にゃあ、「撲殺にしろ!こんなぼんくら!!」となるかも。
いや、香川照之も好きなんですけど。
原案となった「ゲゲゲの女房」は1年ほど前に読んで、なんとまあ、淡々と書く人であることか、と感心した覚えがある。
あれをふくらませてドラマにするんだから、脚本家というのはたいしたもんだなあ。
子どもたちは向井さん「水木先生」にすっかりはまっているが、私は相変わらず、水木マンガにはまり中。
特に講談社漫画文庫の「水木しげる伝」が気に入って、再読。
分厚い、上、中、下、3巻組で、幼少期からはじまって、上巻後半から中巻、大部分が戦中記、悲惨なこと、この上ない。
時折、ネズミ男が軍隊の解説をしてくれたりして、
「あら、伍長って結構えらいんだわ」なんて、初めて知ったりする。
私の母方の祖父は軍医で中尉だったので、一応、将校なんだなあ、
つか、戦死したんで、中尉になったのかしら、と思ったが、どうも軍医は少尉から始めるらしい、
新兵からはじめて、びんたばっかりされるんじゃ、その上官が病気の時、一服もってやろうか、と思うかもしれんしな。
水木先生の戦中記は読んでいて、泣ける、
たまたまかもしれないが、士官学校出の上官がやたらと「玉砕」を叫ぶのに対して
古兵の中隊長が、なんとか部下を生き延びさせようと「遊撃隊」化することを主張して、そのおかげかどうか、水木先生は生き残れたような、
しかし生き残ったことを責められてそれに反論した軍医が抗議の自決をしたり、なんと命が粗末に扱われたことか、
私の祖父と同じ時期に軍医として招集された100人の中、生きて帰ってこれたのは
ほんの10人足らず、当然、その100人足らずの中に祖父は入っていない、
その生き残りの数名が100人近い、戦死した自分たちの仲間の家族に出来る限り、死の状況を調べて連絡したというのだから、切ない。
生死を分かち合った「仲間」というのは、そういうものかな。
水木先生の漫画の中では、「ピー屋」のことも取り上げられていて、なんとも。
「ひとり30秒」と言っても山ほど並んでいたから水木先生は「やめて」、現地の人のところに遊びに行くんだが。
水木先生は、「従軍慰安婦」の方々のことを「死んでゆく兵隊」に最後の春を与える「聖なる人たち」です」とネズミ男に語らせていて、
「この人たちはいずれも不幸な人たちでした、その人たちはまもなく病院船で引き上げましたが途中潜水艦にやられ全員死亡」と、記録する。
同じ戦争の犠牲者であったのだよなあ、「聖なる人たち」という呼び方は「欺瞞」かもしれないが、
そんな気持ちで接する人もいたことを思うと、私個人としては少し救われる気がする。まあ、私がどう思ったところで、なんともならないんだが。
色々書き留めておきたいことはあるものの、テレビで選挙、選挙、で、自民党が盛り返しているらしいのが、「へぇー!」って感じ、
まだ「自民党!」って人もいるんだな、民主党自民党とかわりがない気もするが。
と言うことで、今回はおしまい。
多分、来週1回書いて、秋までお休み。