雑記。

気候が安定しないせいか、実家母が少々体調を崩す。
幼なじみと実家両親の話をしていると「3人兄弟の中で、あんたが一番、損しているねえ」などと言われる。
3人兄弟の中でたった一人だけ、実家近くに暮らしているから、多少の負担は仕方がない、
それを「損」と見られるか、とちょっと考えさせられる言葉だった。
それを言う幼なじみも数年前、長患いの父親を見送って、現在母親を介護中だが、
「うちは兄弟がそばにいるしね」と、それでも「実の娘」である幼なじみに一番負担がかかってそうなんだけど。
まだ「損」と感じられるほどの負担は私にはかかっていないからなあ、、
親が緩やかに老いていくのを、特に母親が老いていくのを見守るのは、自分の老い方を学ぶことでもあると最近思う。
「老いる」を学ぶことも大事な気もする、そういう点で、私だけが親を独り占めしているようにも感じる。
先日、クローズアップ現代で「大人かわいい」の言葉を聞いて、最後まで番組は見られなかったのだけれど、
「昔ならば若作り、と思われた」みたいなことを話していたのが印象に残った。
私にとっては、30代なんてまだまだ若い、と思うんで、
つか、「失われた10年」の間、彼らの子どものころに「約束された明るい未来」ではなく、いつまで続くともしれない暗い時代の中、
それでも細々と、就職し、結婚して子供も作って、30代になって少し余裕が出来て、
昔好きだったファッションにまた手を伸ばしてみるのって、悪いことかしらね。
私が30そこそこだったときに流行ってたファッションって「コマダム」だものな、悪趣味だったわ、しみじみと。
ちょいと悪あがきするのも30代なら、まだ間に合う、いいじゃん、「似合っていれば」、
と、私は思うんだが、現在10代、絶好調の2人のお嬢様がたが「きもーい!」と、
あら、吉川ひなのちゃん、相変わらず、きれいじゃん、と私の「目」から見れば、いつまでも変わらず若い、だけど、
2人の娘たちの「目」から見たら「なに、このけばいおばはん」らしく、私の目が曇っているのかしらねえ、、、(涙)
「40になっても、50になってもミニスカートはきたーい!」と言ったひなのちゃんにどん引きしてたりして。
上の子が、「こういう人って、もっと年をとったら、きっと「ここだけのふたり」に出てくる派手なおばちゃんになるんだろうねえ、、」
ああ、若いって、残酷、、、
番組を最後まで見られなかったのは、ふたりの子どもに「こんなのより、「ゲゲゲの女房」!」とせがまれて、録画に変えたせい。
しかし、若い子が「自分はまだまだいける!」と信じている大人に向ける視線の手厳しいこと、
「僕たちは、君たちと同じだよね」と、自分たちを「若い」と思いこんでいる40間近の夫婦が知り合いにいて
最近、大きくなったうちのふたりの子どもたちと話すとき、「君たちの仲間だよ」的に親しげに話しかけるので、子どもたちは無茶苦茶、ひいている。
幼児時代から「大人」だった人に「仲間」扱いされるのは「違うだろっ!」と思ってるのがありありとわかったりして、
子どもの反応のよそよそしさに気がつかない、その鈍感さがもう若くない証拠なのだけれど、気がつくことはないだろう。
一生、気がつくことがないのをひっそりと望んだりして。
子どもたちは「こんな大人にはならないでおこう」と、言わないけど、思ってるのがわかって、なんとも。
若さの残酷を、いつか惜しげなく手放して欲しいものだな、、、
先ほど、小学生の女の子がさされたニュースを聞いて、知り合いの住む地区だったので、息が止まった。
帰宅してきた子どもの一番無防備な瞬間を狙うとは、なんともやりきれない。女の子の回復を心から祈る。