日常。

高3娘に風疹の予防接種通知書が届いて、ご近所に最近出来た女性が院長のクリニックに予約を取った。
「子どもだけで行かせていいですか?」と尋ねたところ、「出来ればお母さまもご一緒に」
高3娘でも付き添いが必要か、世間の一般常識的にはどうなのかな、などなど考えつつ、
予約の日に問診票を書いて、お約束、「妊娠の可能性は?」に「一応聞くけど」と娘に尋ねると、「皆無にきまってるじゃん」と情けない顔をする。
そばで聞いていた下の子が、「先生まで「赤ちゃんいますか?」って聞くんだよ」と
2年前、中1の時、同じく風疹の予防接種で、「赤ちゃんはおなかにいますか」と先生に聞かれて「疑われた!」とひどく傷ついたせいか、
いまだに尋ねられたことを恨みに覚えていてびっくり。、いや、あれは誰にでも聞くことだから、と私が何回話しても、納得しない。
下の子曰く、「大体、おなかに赤ちゃんが出来ていたら、真っ先にママに相談するじゃない!」と、
姉も迷いもなくうんうんとうなずき、2人ともそれを「当然のこと」と認識しているようで、
「お母さんに叱られるかも、、」の発想が全く「ない」のが、うれしいような、「これでいいのか?」などと複雑な気持ちになる。
ま、相談してくれる方が親にはありがたい、がわかっているんだろう、
頭ごなしに「叱られる」と考えていないのは、「信頼されている」と考えることにした。
ちなみに、私も娘たちが子供が産めない状況で無責任にも子供を作ってしまう相手と交渉を持つとは思っていない。
初めて訪れたクリニックでは「お母さまも、ご一緒に」と診察室まで通されそうになるけれど、問診の時は外しておいていいかも、と断ると
「書類に不備があればお呼びしますね」と、特に不都合もなかったようで、すぐに、にこにこしながら娘が出てきた。
「あのね、ここの先生は「これは法律で聞くことになっているから一応聞くんだけど、、」って、ちゃんと言ってくれたよ」と、
前に下の子を連れて行った病院でも、こういうことを子どもに一言、言ってくれていたら、あんなにショックを受けなくてすんだだろうに、
なんだかんだ言って、ごく「フツー」の女の子にとっては、赤の他人の大人に「セックス経験の有無」を聞かれるのは辛い。
この新しいクリニックの評判がいいのは、こういう「配慮」が行き届いているからなんだろう。
高3でも予防接種時、親がついていて欲しいのは、何かがあったとき、すぐに対処の許可を取れるように、と言うことで、
先生も丁寧な対応、スタッフも感じがよくて、待合室にはたくさん患者さんがいた。
「いい先生だった」と、家に帰って先生の対応を下の子に話して、「今度は私もそこがいい!」と。
風疹の予防接種はこのあいだで終わりじゃなかったっけ。
勤務医をしている友達の話では、そこの院長は「シングルマザー」でクリニック経営をしていると、がんばる女性は巷にいるもんだ。
昨日は「母の日」で、実家母に何が欲しいか聞くと、切り花よりも根付きの花がいい、と言われて持って行った。
毎年、母は、離れて住んでいる兄弟から何かが届くのを待っていて、それがいつ着くか、もう忘れてしまってるんじゃないか、と不安そうにする。
ものが欲しいのではなく「忘れていない」ことが大事で、
去年は、その日に花が届かなくてひどく心配していて、後で連絡をとったら、母が欲しがっていた鞄がもう少ししたら安く手にはいるから、
それと一緒に送ろうと思っていた、とそれだけのことなのに、年をとるとちょっとのことで不安になるようだ。
子どものように不安を見せる母の顔を見るのは切なかった。
私も、特にものが欲しいわけではないので、「愛をください」と言っておくと、下の子が「愛をあげる」と言葉をくれた。
上の子は夕食を作ってくれた。でも片付けは私だった。
ブクマに「揉め事好き」が集まってきて、いやはや。
悪いけど、よほどのことがない限り、私はなにもしないんで。「撤収」ってことでよろしく。