よく考えてみたら去年のこの時期も予防接種についてぶつぶつ書いたな、
予防接種の通知は夏休み前に送られてくるので忘れないうちに行くことにしている。
去年は悩みながら「日脳」の接種をして、今年は去年大学生に大流行だったので緊急に実施することになった「麻疹」「風疹」の2種混合、
私が子供だった頃、「風疹」は中学校で全員がしたような記憶がある。
これを何故やめてしまったのか、予防接種が原因と見られる障害が少数に現れて、制度が変わったように聞いているが
副作用の犠牲者よりも遙かに多く予防接種が有効であったことを国は強調すればよかったのではないか。
もちろん運悪く接種が体に合わなかった気の毒な子供達は手厚く公的機関が保証すべきだ。
でもだからと言って予防接種を任意、もしくは接種時期に空白を作ってしまうとはなんと乱暴な措置をとったことか。
私がいつも思うのは何故「少数」の「特異」な例を「全体」に当てはめようとするのか、と言うことだ。
少数者の権利は当然守るべきだ。でもそのために多数の人間の利益や配慮を欠くことになるのでは意味がないだろう。
ここしばらく同じことを繰り返しているが、予防接種時に多感な年齢の「子供」にセックス経験を問うことなど馬鹿げていると思う。
中学1年の女の子ならば生理の有無を聞くだけで十分だ、生理のない「子供」にそれ以上の質問は無意味でしかない。
例え高校3年生でも母子手帳を持って予防接種を受けに来るような家庭の子供がセックス経験を問われるのは衝撃だろう。
大体、この質問で中学1年の子供の中にセックス経験者を見つけた時の医療機関の対応までマニュアルがあるんだろうか?
また、子供を連れてきた保護者に席を外させた状態でそれを発見しても、あくまで予防接種を行うためだけに、
親には秘密で子供の妊娠確認を行うのだろうか?
中学1年で妊娠している子供がいたとしたら「虐待」あるいは「犯罪」の犠牲者である可能性が考えられるのだから
公的機関に相談をしておくべきだが、そこまで見つけ出した子供を「救う」意識はあるだろうか?どうも腑に落ちない。
多数の人間への配慮が欠けた状態で少数者への配慮も本当に出来ているのかどうか、私は怪しいと思う。
日本の予防接種制度についてもおかしいと感じるものは他にもあって、最近ようやくやめたようだが私の子供達が小さい頃は
まだ「ツベルクリン反応」があり、上の子は色が白くて蚊に刺されても皮膚がふくれあがるので、毎年BCG接種を拒否された。
ようやく接種してもらったのは小学校に上がってからだ。
身内の医療関係者に相談すると、日本はこのせいで未だ結核汚染国だ、と主張していた。(本当か?)
「麻疹」も根絶できるはずの病気だと聞いているが結局、いい加減な医療行政のせいでまだ出来ていない。
多数の人間に配慮できないでどうして少数者にもきめ細やかな対応が出来るのか、
12歳の子供を親から離して、わけのわからない質問票を見せて混乱させるようなことを医療機関に押しつける、そういうやり方に腹が立つ。
ひょっとして私の子供だけが疑われたのかと子供の同級生の保護者に聞いてみたら、
受けている子供はやはり聞かれて驚いて親に後で言ったそうだ、親もまたそれにはぎょっとさせられている。
地方の一般的な中学1年とその親の反応はこんなものだ。でもまだ受けに行っていない人の方が多かった。
とほほ。