雑談。

「正しさ」の追求と「美」の追求はにてるかもしれないなあ、と今「ビューティー・ジャンキー」を読んでいるので思ってしまった。
歯止めがきかなくなると、それは本当に「正しい」のか「美しい」のか、わからなくなる点において
(少なくとも私は)「にてる」と思っちゃうな。
吉本ばなながブスか否か、ではなくて、「美貌」に関する話がいくつか上がっているようだけど、「中村うさぎ」さんは取り上げられないんだな。
私としては不思議な気がする、あれほど「女の美貌」と「自意識」を自らの「肉体」をも使って徹底解剖している人もいないのに。
中村うさぎ」的「わかりやすさ」は「お呼びではない」ってことなのかもしれないな、
私は吉本ばななの顔を知らないんで、なんとも言い難いんだけど。
ただ「ファッションチェック」のような「まな板」に乗ってしまったら、その肉体(美貌?)が解体されてしまうのは仕方がないことなのかも。
まあ、そういう「場所」であることすら、作家であるばなな氏は知らなかったかもしれないから、気の毒かな。
私的には、話とは全然関係のないところでばなな氏の「同世代」の「痛さ」を感じてしまったわ、だって「エトロ」なんだもの。(涙)
「エトロ」は大昔、私が女子大生時代、浅野ゆう子だの温子だのがモデルとなってそのペイズリー柄のショールを巻いている姿に
当時のいたいけな女の子たちが憧れたものよ、、、それを巻けば「浅野ゆう子」になれるわけがないのはわかってるんだけどね。
で、その「流行りもの」の「本物」を手に入れる女の子もいたりして、それを羨望の目で見ていた女の子も当然いて、
大人、つか、おばはんになって、ようやく「手に入れた」って感じかな、なんて、
当時、その「本物」をあっさり手に入れることの出来た女の子たちは今はすっかり「マダム」となっていて、
「エトロ」なんて、「なあに?それは食べられるもの?そんなブランドなんて忘れちゃったわ」と、
おしゃれも洗練されて、流行りものに飛びついていた若かりし頃の自分を忘れたかったりするのよ、
だからいまどき、同世代が「エトロ」を来てよろこんでいたら、鳥肌たてて目を背けるわね、私のかつての同級生で、現「すてきマダム」は。
私としては、「気持ちはわかるわぁ、、エトロは流行ったものね、、」なんだけどな。
そういう下世話なところにひっかかってたりするんで、私としては「美人論」はどうでもいいかな。
今読んでいる「ビューティー・ジャンキー」はアメリカの美容形成事情が書かれていて、面白い。
3分の一ほど読んで印象に強く残ったのは、アメリカでは美容形成をした「ビフォー・アフター」番組がよくあって
それに出演した一般人は美容手術後、「これで「本当の自分」になれた!」とよろこぶ話。
「本当の自分」とは、やはり「理想の自分」であるのだなあ、これは万国共通か?
読み終わったら、できれば感想を残そう。
今日もまた、ばたばたした。下の子は稽古納め。