妊婦の話題。

昨日、イスラエルの兵士が、アラブ系とわかる女性妊婦に銃の照準を合わせた絵に「1shot 2kill」と書いたTシャツを着用していると読んで、
自分の妊娠した妻が同じように狙われるかもしれない、とは思わないんだろうか、
多分、そんなことがおこらないためにも、赤ん坊まで殺してしまうつもりだ、と自分を正当化してしまうんだろうな、
「相手もそう思っているに違いない」、その「異常」をどう矯正していけばいいものか、こんな人間を「兵士」にしていいのか、
「一種の冗談」で許されるものではないだろうに、同じことを自分たちにされるかもしれない「恐怖」を「冗談」と言い換える人間を
「兵士」にするイスラエル側の「異常」をもっと重大に考えなければいけないと思った。
少年に照準を合わせて「小さいほど難しい」とか、日本刀を持った男が立ち「私たちの熱は冷めない。殺したことを確認するまでは」とは、
日本人には「国辱」だ、これに激しく抗議する「愛国者」はおらんかー!と逆上してしまうなあ。
かつて自分たちの祖先を虐殺したドイツの、当時の同盟国だった日本でいいのか、世界的に歴史教育はどうかなってるのか、
とにかく、おなかの中の赤ん坊まで殺戮の対象にすることを平然と考えている人間が存在しているのにぞっとした。
妊婦の話題を最近ネットで見かけて、これは悩ましい、と思ったのがマラソンに参加した妊婦の話題、
確かに「暴挙」に思えるけど、それでご本人が早産したわけではないんだな、
妊婦と言っても人それぞれで、日頃、鍛えている人は当然のように「スポーツ」をしてたりして、
妊婦で炎天下のゴルフコースを週1でフルに回っていたのに、赤ちゃんに異常もなく完全「安産」な人を知っているし、
「赤ちゃんがいるんだから」にピンと来ない人ってわりといるものだ。
「暴挙」とお怒りになる先生のお気持ちもわかるものの、一応いわゆる「野良妊婦」でもなし、主治医の許可も取っているらしいし、
その「許可」を無理矢理とったかどうかはわからないことだものね、、、要は妙に「美談」化しようとする新聞が変。
パール・バックの「大地」に出てくるすごい「妊婦」もいるけど、そうじゃない「妊婦」もいる、そこをきちんとしてもらわねば。
「妊婦」は特別な存在で、大切にして欲しいし、「こんなことも出来るんです!」と少々「レア」なケースを妙に持ち上げられるのにも違和感がある。
「子供に何かあったら母親のせい」な考え方が、特殊な妊婦を非難する側に「当然」のものとしてあるのに、引っかかりを感じた。
これがどれだけ、たまたま障害を持った子供を産んだ母親たちを苦しめていることか、なんだか辛いなあ、と思ったのでした。
「特別」な存在だから「妊婦」が「狙われる」、そういう世界なのが哀しい。
それでも大部分の妊婦さんは赤ちゃんを元気に産む。その健やかさが世界を明るくする。
ラソン「チャレンジャー」妊婦さんも無事出産されるように心から祈る。