話題。

遅ればせながら話題の「小悪魔ageha」を立ち読みにいった。感動した。「祈る」の原型だなあ、これは本当にすごい。
飯島愛さんをあらためて理解した。これほど「喪」の意味はないだろうな、これをしたagehaたちは立派だ。
冥福を「祈る」対象がどんな存在だったか、それを知らない人にまで理解させるとはすごい。
「服喪」って喪服を出して、数珠出して、髪型を整えて、メイクに気をつけてと非日常にはいるところから始まる。
彼女たちはちゃんと「正装」しているんだよな、「形式」にそっている、「保守的」でさえある。
最近読んだ上野千鶴子さんと三浦展の対談に、とうてい保守的に思えない若い女の子がかえって保守的な言動や思想に同調する、
でもそれは本来の「保守」への回帰ではなく、「形式」を知らない彼女たちにとって「保守的」な思想が「革新」に見えるらしい、のくだりを思い出した。
ひょっとして、「保守」的な考え方の中には人間の根源的な何かがあるのかもしれないな。とか書くと、上野千鶴子さんに叱られそうだが。
しかし、この本、ティーン向け(と言っても主に「小学生」向け)雑誌と同じ並びにあったよ、これでは心ある親御さんとしては気が気ではないだろう。
表紙が驚くほど同じ、間違えて買ってしまいそうだ。
となりにがらっと趣を変えて高1の娘が時々買っている、今月は「宮崎あおいちゃん」表紙の雑誌があったりして。
若い女の子向けの雑誌は全くジャンル別になってるような、、、それは、私の時もそうだったかな?
このあいだ中1娘と雑誌を買ってやろうと本屋に行って、好きなのを選びなさい、と言ったら、
この「ageha」系の「きらきら」、「ピンク」に「目をやられた」とかで、手芸コーナーでまったりと粘土細工本を立ち読みしていた。(涙)
ageha」ファッションについては、昔、私が若かりし頃はやった「ワンレン、ボディコン」も「お水のお姉様」系、と言われたから、
若い女の子のファッションとはどうしてもこちらに行くモンかな、と思ったが、雑誌をぱらっとめくると、そう言う話でもないような。
雑誌の内容はともかく、「ageha」ファッションをすると、みんなが「同じ」に見えるんだよなあ、
小学校、中、高学年の女の子がこういうファッションにはまるのは、この「同じに見える」が大きいような。
上の子がその年頃に「ミニモニ。」風(か?)「ナルミヤ」系列ブランドが流行っていて、それを着るとみんなが「同じ」ように見えた。
自分たちで作った「制服」のような、お互いを「縛り」あっているような、
ナルミヤ」服はハンパじゃなく高いんで、「けち」な、、いやいや、「良識ある」私としては、本来買いたくなかったが、
上の子はちょうどその頃、引っ越して転校したばかりだったので、「周りとあわせる」のも大事か、と大枚をはたいた。
その服を着た娘はとりあえず満足して、いつの間にか「これは違うかも」と思ったようで、熱は冷めていった。
あの頃、若い女の子のファッションは「ロリ」系、それと連動して、「子ども向け」もそれっぽい、流行は変わりますなあ、、
安室ちゃん系の「コギャル」風とか、「ガングロ」とか、今ははたしてどうなっているものか、
ファッションの歴史とか、思想とか、時代と共に見ていくと面白いんだろうなあ。
フリーク以外には「異様」にさえ見える服装、と言えば「ピンクハウス」もそうだったなあ、と思いだした。
ファッションとは仲間を募る「サイン」なのか、自分の世界を持ち歩いているような「ファッション」、奥が深い。