日常。

下の娘が帰省していたときに若い女の子向けの雑誌を久々に買って昔よくやっていたように一緒に眺めて
「これ欲しい」とか「このページで一番好きなのどれ?」とかやって、ハタと、最近自分が雑誌を買わない理由を見つける。
若い女の子向けと違ってマダム向けは「夢」がないのよね、、、(涙)
ふわふわと「なんじゃこりゃ」なあてどもなさがおばはん雑誌にはかけらほどもない。
ハイブランドジュエリーがあるじゃないか!と言われるかもしれないが、そういうのは美術鑑賞であって
届きそうで決して届かない、はかない「夢」がおばはん雑誌にはないのよ、と言っておばはんの「はかない夢」ってなんだ?となるが。
とっくに立ち読みすらしなくなった「ヴェリィ」系の美容雑誌(名前すら忘れた)では、
私が最後に見た時点では「息子ぐらい若い恋人を持つ私、、」ってのをやってたが、そういうえげつないものではなくて、
若い女の子特有の甘い甘い何か、ってのが、おばはんにはもうない。年をとる痛切を感じるわぁ。
まあ、具体的に言って、「こんなことをしたーい!」と実現したからと言って、特にその後の人生に何かのプラスになるかとは思えないような
「憧れ」をこれでもか、これでもか、とおして来てる感触が若いこの雑誌にはあふれてるなあ、ってことで、
そういうのを若い娘と眺めるのは楽しい。
娘に「おばはん雑誌は夢がなくて楽しくないわ」というと、「もう、あとは死ぬばっかりってこと?」と強烈なことを言ってくれるので
さすが、わが娘、血は争えない、と感心したのでした。
私がある種のツイッター、「私が実は本物のキラキラ女子よ!」じゃなく、もう突っ込みどころ満載な「ふわふわ」「キラキラ」アカウントが好きなのは、
この手の言葉に出来ないはかない「夢」がそこに漂うからなんだろう、最近の若いお嬢さんは写真も上手だしね。
ウチの娘たちも上手に写真を撮るので、やはりうまいなあ、というと二人とも「アップル様のおかげです」、
アイフォンの写真性能は確かにいいらしい。考えてみれば私でもそれなりの写真が取れる、が、構図が私の場合いまいち。
娘たちは場面の切り取り方がいいのよね。若いというのは、いいことだわ。