子宮頸がん予防ワクチン接種に関して、いい加減にして欲しいこと。

子宮頸がんワクチン接種については、私は娘二人に早々に受けさせているように、
決して反対派ではないものの、あまりにもその推奨派がとんでもなくて頭を抱えている。
彼らの言説に賛同していては、常識を疑われるレベルだ。
村中氏によると女性産婦人科医が「東京に行く女の子にワクチンを打たせようキャンペーンを張りたい」とのことだが、
もしこんなことを本当に地方でしたとしたら、ワクチンの摂取率はより低くなるだろう。
保守的な地方で、都会に一人で勉強しに行く娘の評判を自ら貶めるようなことをどの親がしたいものか、
「都会に行ったらセックスをするに違いない!」の決め付けで「ワクチン接種」なんてまともな親が考えることではない。
村中氏は
「男性医師たちは、都会に出た自分が何人の女性とどんな風につきあい、どんな生活を送っていたのか、忘れてしまったのかもしれない」
と言うが、私の知る限り、何人もの女性とセックスを楽しめる男性医師の卵など、それほど多くはない。
村中氏の男性医師が全員「遊び人」であるかのような扱いは明らかに間違いで、「ハラスメント」レベルだ。
そもそも、男性医師が「都会に出る女の子たちは何人もの男と遊びまくるにちがいないのでワクチンを!」といったら、
まぎれもなくハラスメントだろう、どこの3流与太雑誌を愛読してるんだ、と私なら聞きたくなる。
親元を離れて一人暮らしをする娘が、万が一にでも性犯罪被害にあった場合、せめておかしな病気の恐れだけでもないように、
とワクチン接種を訴えるならともかく、迷惑な思い込みを暴走させて打つキャンペーンに賛同する人間はまず存在しないだろう。
頼むから、「ワクチンキャンペーン」の前に「常識」をもってくれ、といいたい。
そして、私は私が若いときから、何故、女の子が都会に出たら処女でいられなくなる、と思い込まれているのか、不思議で仕方がない。
「一人暮らしをしているから」と明らかにセックス狙いでやってくる男にいちいちやらせるほど
都会に出る若い女の子は「馬鹿」ではない。
少なくとも私は都市部の大学に処女を捨てに行ったわけではなかったので、したくないセックスはしないまま地元に帰った。
「セックスの自己決定権」とは「セックスしない自由」も保障するべきものだろう。
幸か不幸か、私は中学生ぐらいで妊娠の危険に晒される同級生が存在する地区に育っているので
どれほど若い女の子が「セックス」でいい加減に扱われ、消耗させられて終わるか、子供時代から見て知っている。
私は「セックスしない権利」が自分を守る術だと心得ていた。
もちろん、セックスをスポーツと捉え、楽しむ人間たちがいることも知っているし、そのことに特に偏見はない。
私が「しない権利」を「私」以外に広げないように「する自由」を私にまで広げる人間でなければ、特に問題には思わない。
話を元に戻すが、私は、何故、ワクチン接種が海外がそうであるように、初潮年齢前後に施されないのか、
都会に出る成人近い女の子に施すよりは、初潮年齢くらいの女の子に施すほうがよほど全国的に有用だろう。
そのキャンペーンをまず張らないで、他人に反感を抱かせる挑発的な発言ばかりを推奨派がするのはなぜか、
ここが不思議でたまらない。
とにかく、田舎から出てきた若い女の子はみんな「やってる」を保障するような、
女性が女性にする「ハラスメント」に鈍感な村中氏を私が信用することはない。
たとえ、どのようなご立派な賞をとっていたとしても、だ。
ワクチン接種が日本で推奨されないことには心を痛めているが、このような推奨派がいるのにはまったく頭が痛い。
これらの「トンデモ推奨派」にもっと常識的で効率のいい推進方法を思いつかせるための「ワクチン」はないのか、
とさえ考えている。
全く、勘弁して欲しいわ。