読書メモ。(その1)

先日、朝日新聞の「あらふぉー」ネタに「イラッ」ときた勢いで「アラフォー白書」なる本を借りてきた。
ついでに「三浦展」「上野千鶴子」対談集、「消費社会から格差社会へ」と、ちょうど10年前のベスト(?)セラー「パラサイトシングルの時代」等々。
吉田みか著、「毎日新聞社」発行「アラフォー白書 オンナの幸せを求めるのは何か」は、新聞の特集記事をまとめたものなのかあっさり読めた。
ついこの間まで「アラサー」ってあったなあ、と思っていたら「アラフォー」同様、私世代をそう呼んでるらしい。この本を読んで初めて知った。
なんで私世代がそう言う呼ばれ方をするのか、今ひとつ、よくわからないな、
現在の30代は「アラサー」と呼ぶのではなく「ロスジェネ」と呼ぶらしいし。
しかも「ロスジェネ世代」は男女別がないらしいのに、どうも「アラサー」も「アラフォー」も主に「女」を示すようで。
うーむ、社会学ジェンダーフリー化が進んだのは次世代からなのか、
なんにしてもこの手の本を読むと私世代の女とは「結婚」もして「子ども」も産んでいなければいけないらしい。
「アラフォー白書」が取り上げているのは主に「恋愛」「結婚」、なんでこうも「異性関係」ばかりに目を向けられなければいけないのか。
そもそも、「時代」の影響を受けたのは男女とものはずだろうに、何故か「結婚、する、しない」で取材を受けているのは「女」、
これは「性差別だー!」とでも言いたくなる、「結婚」なんて一人では出来ませんよ、同世代の「男」にもっと取材してちょうだいよ、
男性側からもそう言う声を上げてもいいと思う、「社会学」って「女」を診断することだけで成り立つもの?
そんなに「結婚」「出産」が「女」だけのせいみたいに書かれてもなあ。
ま、それほど悪い本ではなく、はじめの3〜4章くらいまでは「ふんふん」と読めた。
特に2章の「不妊」で離婚に至った女性の話など、その深刻な悩みを抱えている知り合いがいるだけに痛い。
やはり、まだ女は「産め!」なんだよなー、それも「跡継ぎ」、私も「男」を産んでない「負い目」みたいなものがどこかにある。
その感覚の古さを知っていながら。
後半の章は男女のイレギュラー(?)な関係のすったもんだが出てきて、すみません、わかりません、好きにやってくださいってかんじ。
「男」を取り合う女の関係など、経験したことがないものな、異性関係で人とトラブルになったことがない、薄気味悪いよ、人のものがいい、とは。
我が愛するダーリンが浮気をしたらどうするかとか、その時になってみないと考えられないものな、まず「えぇー?」みたいな。
相手は、生身の人間?みたいな。うちのダーリンは書庫からあふれんばかりの「本」に永遠の愛を誓ってる人だし。
字が読めるようになって以来の「恋人」と戦ってもな。
我が家はともかく、「恋愛体質」な人は確かにいる、とは思う。
結婚していようが、いまいが、年ととっていようが、いまいが、常に「ラーブ!」でなければいられない、「恋愛依存体質」とでもいうべきか。
これが「韓流アイドル、ラブ」であれば平和なんだろうが、現実の相手(いや、韓国人俳優も生身の人間と思いますが)だと、さあ大変。
「恋愛」と引き替えに家庭を壊した例をこの年になると2〜3知ってたりするから、いやはや。ただ私の知ってるの例は私世代ではまだないな。
「世代診断」みたいな本を数冊読んだので読書メモは明日にも続く「予定」。