雑記。

よく「最近の宮崎作品は、、」なんて「駿も俺が育ててやったようなモンよ、ふ」とでも言いたげな人が必ず用いる
「「となりのトトロ」はがらがらだった」説なんだけど、それって本当なのかな、といつも思う。
これ「トトロ」だけじゃなく「カリオストロの城」「ナウシカ」でも聞いたことあるんだな、
でも当時、劇場で見た人間に聞くと、それなりに人は入ってたと、
興行収入で見れば今ほどではないだろうけど、「親子」向け映画だし、昔から「宮崎ファン」はそれなりにいたから
「がらがらだった」って言うほどではなかった」と私もその話の方が「正しい」んじゃないか、
「宮崎作品」って文科省ご推奨品だったものね。
東映」や「東宝」「マンガ祭り」の一部だったような、そこから分離していったようなイメージを私は持っている。
20年前は子供の「アニメ」作品を「二十歳前後」の「お兄ちゃん」が見に行くことすらはばかられた時代、
「宮崎作品」に「親子」は見に行ってたけど、こんなにもその「子供」作品を罵倒する人間は見に行ってなかった、ってだけの話かも、
特に「ポニョ」への罵倒を読むとそう思う。
町山さんの「ポニョ」評をポッドキャストで半分聞いて、あんたが薦める作品は常に子供に見せたいってわけじゃないのを
棚に上げて何を言うやら、とあきれちゃったな、しかも、5歳児に「責任とれ!」って、いやはや。
「愛の代償、云々」に至っては、それ、「カリオストロの城」の「クラリス姫」にも言わなきゃね、
クラリス姫が黙って侯爵と結婚してたらカリオストロ公国は偽札作りで安泰、みなのものは幸せ、だったんじゃないかな?
世界遺産が発見されたとしてもそれが「観光地化」されて国が収入が得られるようになるのはずっと先のことだろうし、
「国民」にとってはすごく「迷惑」なお姫さんだったような、そういうつっこみは誰かしたっけ。
本来「子供のもの」として見られていたものだもの、子供じゃない人が見に行ったあげくに、作品に文句を言うなんてことはありえなかった、
「そういうもの」という了解があったんだね。
子供向けの映画にいい大人が子供を押しのける勢いで見たあげくに罵倒の嵐、子供が減ってるんだな、としみじみ思う、
大人げない大人は増えたけれど。
今回、否定的な「ポニョ」評を読む度、「childlike」と「childish」の言葉を思い出した。
「トトロなんてがらがらだった」というのは、「俺ほどなんにでも詳しい人間はいない」という「前置き」なんだろう。
ところで、子供時代、最後に見たアニメーションは「銀河鉄道999」だったな、自分で「これが最後になるな」とわかった。
そう言う気持ちを今でも子供は持っているかな。