夏の思い出。

短いスカートと言えばテニスのスコートで、大昔、私の高校時代、校舎の2階の渡り廊下の真下が陰になるので女子テニスコートになっていて
部活の時はスコートの「下」ねらいのわかりやすい男の子が渡り廊下の窓に「鈴なり」になっていた。
もちろん、部員達は怒り狂って抗議して、先生は放送でそこに並んで間抜け面を晒す男子生徒の名前を近隣にもよく聞こえるように読み上げて
「今すぐ職員室に来なさーい!」とか、廊下まで行って追い払ったりでテニス部員以外の生徒達にとってはその騒ぎが「夏の風物詩」だった。
(冬は部員が「ジャージ姿」なんで誰も見ない。わはは)
私は渡り廊下のアホ男子をそれよりさらに上の階から眺めるのが面白かったので、悪趣味はその頃からか。
同じ高校に通った男兄弟に「夏の風物詩」をどう思ったか聞くと、出来ることなら馬鹿面下げてでもひらひらスコートを眺めてみたかった、と
「いやーあれは「見せるため」に着てるんでしょ、見て「あげない」とやはり「失礼」ではないか」など、
でも彼は生徒会に所属していたのですでにメンツがあり、追い払う側でなければならなかった、
(そういえば「風紀委員長」だったような)渡り廊下をテニス部の活動時に通るときでも窓は決してみないように、
「真面目」(と、思われたい)男子はテニスコート側でない中庭の窓側にわざわざはなれて歩いて、
「青春を無駄にした」とは、まあ、真面目に見える男子でもこんなモンだろうな、と、ろくでもない男兄弟を持つとわかる。
「気の毒なのは男子テニス部だよな、絶対スコート姿を見たかったはずなのにコートを分けられて」などと何とも下世話。
現在、上の娘が母校に通っていてやはりテニスコートは同じところにあるのだけれど校舎が建て替えられて
コートがよく見えるところは渡り廊下ではなく、特別教室となっている。
その特別教室を部活動の時に使うことはないらしい。過去への反省からそのようにしたのかな。
真面目にテニスをする女子生徒のスコート姿がほとんど「見せ物」になる、
男子生徒に悪気はなかっただろうが、私の子供時代って、まだ「野蛮」だったな、と改めて思う。
子供が自分の母校に通うというのは非常に感慨深い、兄弟に「こんなになってたよ」と話すとやはり懐かしがる。
「失われた青春の渡り廊下、、、」と、兄弟は言った。言葉だけ見ると美しいなあ。
今日は終業式、長い夏休みがはじまる、、、(涙) なんでかいそがしい。
昨日、うさうららさんから丁寧なトラックバックをいただいて、色々共感することもあるので、
もうちょっと時間がとれたらちゃんと書きたいと思いつつ、ちゃんと書けたことなんかないのよね、、とほほ。
消費に巻き込まれる子供達のことを思うと私自身も相当手を焼いていて、
上の子はそういう時期をなんとか乗り切ったようだけれど、下の子がこれからなので、どうなるのか、、
お姉ちゃんはお祭りに行っても渡したお小遣いの半分くらいは残すのに、妹の方は全部使ってくる、
「もらったお金は少しでも残しておきなさい」と言ってあるのだけれど、、、
今年も夏祭りが怖いわぁ、、、、