「ママ人形」、、、、

「ママのお人形」なんて言い回しがあるらしい。シロクマ先生のところで知ったが、シロクマ先生オリジナルの造語ではないようだ。
上の子が進学高校特別科に入るまでは、私はこの「ママ人形」的な存在を現実で見たことがなかったので、
むしろ、ちゃんと「教育する」と言うことから「逃げる」ために、他の保護者が子どものためにする当然な手だてまでを、
「監視」だとか、「いうことを無理矢理聞かせている」とか、そういう「噂」を立てる人間の方を、荒れた公立中学でよく知っていたので、
親の「義務」からすりぬける都合のいいいいわけを精神科医がつくってんじゃねーよ!と反発していたんだが
強烈な「母親と息子」と言うペアは本当に存在する、と最近知った。
ある程度以上、恵まれたご家庭に産まれた子どもと親の関係は、私が考える以上に難しいようだ。
上の子が通う、特別進学科にいる男の子の中には、ずいぶんと「お母様」の顔色をうかがう男の子が確かに存在して、
娘から話を聞く度、私などは「どん引き」する、娘もかなりひいていて、「このクラスの男の子は終わっている」などと、
「中学の時の「バカ男子」の方がまだマシな気がする」と、あの底辺校をほんのり懐かしむこともある。
子供にかける「熱心」度合いが私などとは全く違う、公立底辺中学では、私はかなり熱心な母親だと自認していたが、
そんなものは「やっている」にも入らない、「すみません、やはり教育不熱心母でした」と、保護者会に顔を出すと謝りたくなるくらいだ。
娘のクラスは40人だが、その中にいる「熱心お母様」の「エッセンス」を、
もし、娘の卒業校である中学の保護者全員に振りかければ、それで学校は変わるだろう、
今、下の子が通っている、かつて私の母校であった中学では、「なにもやらない」人の方が格段に多いからなあ。
どうしてこうも「偏る」のか、「階層」のせいにするにはあまりにもあからさますぎてやるせない、
「土地柄」にしてしまうには、この進学高校と底辺中学は距離にして1キロも離れていないので、無理だ。
しかし、高校の保護者会で話をしていると、熱心なお母様方の悲痛な「焦り」や「不安」は見て取れる、
特に恵まれた家庭に生まれた「息子」を「それなり」にしなければいけない「プレッシャー」は、娘しかいない私などでは考えられないものがある、
私はそういう「母親」たちが気の毒でならない、「彼女」たち「だけ」が悪いわけではないのだ、彼女たちを駆り立ててしまうものは何か、
「まあ、何とかなるわよ、いけいけどんどん」になれないある種のお母様方の「真面目さ」が私には痛々しい、
その「真面目さ」は決して失ってはいけないものだし、ありすぎてもよくないものだ、全く、底辺中学の最低保護者に分けてあげたいわ。
「ママのお人形」タイプの男の子は、うちの地区では「エリート」の典型コースである「附属幼稚園、小学校、中学校、今の高校」という
「黄金パターン」出身であることが多い。ちなみに、うちのダーリンもそのコースを歩んできた人でもある。
だから未だに「おたく」なのかもしれないが、特にシロクマ先生の助けを借りる必要もない。日常生活に支障はない。
しかし一人息子として親から多少の圧力は感じていたのか、以前、自分の両親を嫌いだったことがある、などと言ってたな。
私の場合、3人兄弟の真ん中だし、共働きで忙しい両親のかわりに祖母にぞんざいに育てられたので、
自分の親が好きか嫌いか、などと考えたことがなかった、親は親でしかないのだし。
親に「理想像」をもてるのは恵まれて育った証なのかもしれないな。
シロクマ先生の記事によると、「ママ人形」もママから離れれば自立できるようだし、よかったね。
精神科医がとやかく言うような話でもない気がするな、「よそさんのご家庭の事情」って感じ、
でもこういうのにでもクビをつっこまないと内科や外科と違って、設備がほとんど必要ない、簡単に開業できる精神科医は干上がってしまうのかも。
そこに精神科医がいるから「ビョーキ」が増えるのかもねえ、、、、