大谷君の好感度。

野球観戦に一ミリの興味のないアテクシでも大谷君が広告するコスメデコルテの

美容液には手が出そうになるくらいに彼の好感度は高い。

おそらく彼へのお布施のように金を出したくなるおばはんは山ほどいるだろう。

今回の世界野球の試合は興味のない私ですらハラハラ見守った。

ちらちら見ている限りでは、決勝より準決勝のほうがおもしろかったかな。

「わー、ここでトップバッターか、大谷君、大変そう!」と準決勝の

彼の最後の打席の時におばはんはひそかにこの強プレッシャーに負けそうになり、

思わずチャンネルを変えそうになったものの

「いや、大谷君のほうがもっと大変、ここは見守ってあげなくては日本人として」

などと、そこでちゃんと打つ、決勝でもちゃんと投げる、

これができるから、大谷君はスーパースターなのか!と今更納得。

期待に応えられる人材はどこの世界でも本当に極少数、いるほうがまれ。

感心してしまったよ、おばはんは。やはり美容液、買おうかな?

彼がまれにみるスーパースターであることは間違いなく、

ここまであちこちの好感度が高いのは、私の子供世代のすくすく育った野球少年の

見事な完成形を見ているからじゃないか。

私の子供世代で野球部員たちは私世代とはまるで違った優等生ばかりで、

考えてみれば、あれこれ規制のある野球部に装備を整え、こまめに練習に協力する、

まじめな保護者がいない限り、野球を続けられるわけではなかった。

私と娘たちの母校は地域最底辺の評判を創立以来、どこにも譲ったことがないものの、

体育部活だけは全国レベルで特に野球部員はかつて甲子園常連校に

必ず入学したものだったが、私の子どもたちの世代は、

まじめで勉強もちゃんとするので野球部員たちは進学校に進むようになり、

進学校の野球レベルを格段に上げていた。

もう今や「野球部員といえばやんちゃ」なんてことはなく、

ちゃんとした家庭ですくすく育ち野球が好きで真面目に練習して勉強もこなし、

全員が大学進学を果たして、地域の人気者枠を独占しているといっていいほど

レベルが高い。その親世代の昔とはもう違う。

好きなスポーツをしておおらかに育っているから、

みんな大谷君みたいな屈託のないすっきりした顔をしている。

彼の顔を「高校生みたい」とくさす人間がいるそうだが、今どきの28歳の顔で、

「高校生みたい」という人間は自分の年がわかっていないんだろう。

ネットには10年前から「アラサー」と言い張っている人間が存在するしな。

唯一無二の存在であり、身近でもある。その存在感が彼の好感度の高さなんだろう。

全日本の母ちゃんの今の願いは「大谷君、悪い女には引っかからないで~」

じゃないかな。

となると、よほどのつよつよ心臓でない限り、大谷君のお相手にはなれない、

全おばはんを小姑に回すわけだしな。

彼のためには「海の王子」並みのメンタルを持つ女子が現れることを希望する。

幸せになってね。おわり。