ぶつぶつ。

最近、大野先生の日記が「俗流若者批判」的に読めてしまって困る。
ヌードデッサンで気分が悪くなって退出した学生が多くいたことを「こんなの初めて」と憂う人の言葉を真に受けるとか、
世界に一つだけの花症候群」だとか、いや、そういう「目」で見てしまうと何でもそうだとしか見えなくなるものね、
「わかります、、」と皮肉るには私は大野先生が好きなので、陰でこそこそ書くだけにしておこう、大野先生と対話はしんどいだろうし。
大野先生は小倉千加子さんによくにているなあ、事実の断片をきれいに切り取れていても、それが全てではない、
ご自分の独自の解釈をちゃんとそれが「一つの考え方」と一言付け加えてくださったらいいんだけど、
これも私の読み取りが浅い、と言うことか。
40過ぎた人間が若い世代に関して「こんなのは今までなかったことだ!」というのを聞くと
私はそういうことを私たちが若い頃にも言われてこなかったですか?と聞きたくなる、
私らが若いときだって私らを指さして「こんなことは今までなかった!」って言ってる40過ぎのおばちゃん、おっちゃんはいたじゃないですか、
そういう人間に対して私らの反応ってどうでしたかね?おおむね「大人はわかってくれない」でしたよね、
育ってきた世界が違って、価値観も変わってきている、古い価値観だけが絶対なのか、新しい価値観は否定するべきものか、
批判されても、大人ほど巧みに自分たちを語ることが出来ない若い世代はただ沈黙するか、
皮肉って「おっしゃるとおり!」と突っぱねるよりほかやり方はなかったじゃないですか、
必死に反論したところで「君はまだ若い」ですまされる、そういうものを憎まなかったことはなかったですかね。
新しい現象を理解できずに「前代未聞の憂うべき現象だ」とおののくのも古い世代の特権ではあるんだけど、
それがこの先何を示すのか、「どんどん世界は悪くなっていく、、」なことを匂わせるのは
これからこの世界で生きていく子供を持つ私としては「なんだかなー、、」で、2次元にはまりすぎていて本当に生身の人間が受け入れがたいのか、
本当に「世界に一つだけの花症候群」で子供達は骨抜きにされているのか、教育現場は毒されているのか、
現実に子供を持ち「世界に一つだけの花」を歌って聞かされた(でも内容はこのたびネットで初めて知った)私としては
「そんなことはない」としか言えないし、またその私の意見が「それはあなたがそう思う「だけ」だ」と書かれたら、沈黙せざるを得ない、
どちらが本当のことかわかるのはずっと先になるだろうから。
若い頃、大人に必死に反発した人たちが、今の若者達の傾向を問題視する、つまり昔の自分を見出しているのか、
自分の過去を振り返って、若い頃の私たちを「昔はよかった、、」的に見ている「大人」をどう受け止めたか、
そこで「俗流若者批判」をするかどうかのわかれ道となるような、
ま、わたしだって、「こ、こ、こんなことは今までなかったー!」としょっちゅう言ってるような気もするんで、お互い様か。
若い世代は生きにくいね、今も、昔も。
そういえば、「おたく」に関してシロクマ先生のところを読むと「2次元にはまる若者は増えている!」とのことで、
お知り合いになったそういう若者とは「お仕事」を通じてなのか、それともおたく趣味を通じてなのか、知りたいところだ。
お仕事関係で知ったのだったら別のところにも問題が、、と考えられたり。どうもネットはわかりにくい。
(今見たら、先生のところには追記があったな、もう面倒くさいんで読まない)
数年前、身内に胃カメラをしてもらったとき「健康な人の内臓はきれいでいいねえ」と言われたことを思い出した。
日々ガン患者を診ているからと言って「ガン患者が増えている!」とは言わない身内には感謝。
「先生」ではない凡人はいつも脅されてばかり、ぶつぶつ。