食べること、あれこれ。

最近「うなぎ」のニュースばかりしているんで、ダーリンが食べたがって困る。
でも当分ウナギは凍結、なにが嫌かといって、「中国産」だからじゃない、日本「国内」の業者がぼろもうけしたことに腹が立つ、
安く買ったウナギを「国産」と偽って高値で売る、それならはじめから「中国産」と書いた安い方を買う。
薬がどうの、と言ったところで日本人が安く買いたたくから質よりも量を増やすためにそうせざるをえない気がする、
薬を使わせるのはこちら側のせいでもあると反省する、でもはじめから「国産」と騙して売ってもうける同国人は許せない。
正直言って、本当の国産と外国産の味の違いがわからないこちらだって悪い、
大体、私は純国産のウナギが苦手だ、川魚特有の「臭み」があって、情けないことに天然アユ同様、「うまい!」と思ったことがない。
国産のうなぎはあんなに脂がのっていない、もっとほっそりして淡泊だ、
川でとれたばかりのウナギを食べたことがあるのはいい経験だった、ただ、それをしょっちゅう味わおうとは思わない
「いいもの」はたくさん食べるものではない、ほんの少しだけ「味わう」もの、
多分、今の大多数の日本人はもう外国産の油っぽいウナギしかうまいと思えないんじゃないかな、味覚は「慣れ」でもある。
私の味覚はもう豊かな自然の滋味を味わうには劣化しすぎてるんだろう。
話は変わるが、ダーリンが「実録 殺人事件がわかる本」という洋泉社のムックを買ってきて、ぱらっと読んだところ、
「ホームレス対ホストの勢力争いとそれに伴う殺伐事情について」で、
「デパ地下文化」が「徹底した売れ残り管理から価値が生み出される」とあって、
「店員の余り物の持ち帰りを禁じ、閉店ぎりぎりまで山盛りで展示した総菜は閉店後全て廃棄」
「いかにもホームレスたちの格好の獲物、、と思えるだろうがデパート側は廃棄した残飯の上に化学薬品を大量散布し、
とても食えたものではなくしてしまうと言う対抗策で、希少価値を守った」と、
なんと貧しい、デパ地下「文化」!そんなことをして「文化」なんて言えるのか、
あまったものはホームレスの炊き出しに使ってもらった方が利用する側もよほど豊かな気持ちになれるのに。(と、思う。)
偽善的であっても慈善気分にもなれるだろう。と言って、総菜はめったに買わない私が書くのもどうかと。
「豊かな食生活」ってなんなんだろう、あまって捨てるほどたくさん安い食物があることか?
食べることばかりを考えている私は最近、そういうことを思う。「食べる」ことから見えてくるものもたくさんある。
そういえば地方都市でもホームレスの人を時々見かけるようになった。
記事にあったように東京から追い払われて来てるのかなあ、、悲しい話だ。