雑談。

最近、「日経ヘルス プルミエール」と言う、健康系雑誌(「ゆほびか」とか、「お金持ちになって愛される体作り」ってなんじゃそれは?)を
こよなく憎む私が買ったりして、「青天の霹靂」のようだが、これを「料理雑誌」として読んでいる。
何とも妙なレシピが載るんだよ、いやー、これはおいしくなさそー、とか。
今回は「魚のポーチド」のやり方をチェックしたんでやってみたけど、夏にはいいかなって感じ。
それにしてもなぜ、「健康雑誌」が「料理雑誌」になっているのか、昨日もNHKニュースで
「夕食を10時以降にとる20代30代が増えている」と、いつと比べて「増えている」というのか、
私が仕事をしていた20年近く前、やはり20代の人間は夕食は遅かったような、朝御飯を食べている人も少なかったような
不可思議な話題を取り上げていたな。なぜ、こうも日本人の食生活をクローズアップするのか。
だいぶん前になるが、「現代家族の誕生 幻想系家族論の死」(岩村暢子著 勁草書房)を読んで、
それなりに考えさせられる本ではあるが、どうも大都会の一部のみを切り取って日本全体の問題に広げられるのは
違和感が感じられて、つっこみを入れたくなってしまった。
食生活の多様性に様々な問題があるのは確かなんだけど、感触として「自己責任」論と結びつけられそうでなんだかなあ。
「飽食」過ぎること、選択肢が広がりすぎてかえって食卓が貧弱になっていること、それは何となくわかるのだけど、
その根本的な問題点を避けて通っている気がするので「今更、、」と思わないでもない。
岩村暢子氏の本は話題になっている「普通の家族が一番怖い」を図書館でリクエストしているものの、よほど人気なのかまだ回ってこない。残念だ。
「日経ヘルス」に話を戻せば、サプリとか珍奇なダイエット方に飛びつく前にまず食生活を見直せ、と言うのはわかるのだけど、
(と言って、この雑誌でも妙な「体操」を特集しているし、「サプリ」の広告もたっぷり)
その「おすすめ料理」が「健康のことを考えてまずくても食え!」的な食材の組み合わせではなあ、、と思う。
好みもあるんだろうが、「モロヘイヤのねばねばぶっかけそば」なんてモロヘイヤ、山芋、納豆、なんて
「ねばねば」系を思いっきり組み合わせてみました!に「そば」ではなあ、、、「そば」はもうちょっと「あっさり」で食べたいです。
なんだか「味覚」破壊を狙ってるような無理目な組み合わせがあるんで、
こういう雑誌も日本人の「食生活」を壊す一因になっているような、と言って本来「日本人らしい食生活」って何?と思ったり、
本来は「あるものを食べる」だったのが「選んで食べる」になってかえって選べなくなってる一面もあるだろうな、
それに「時間がない」で、特に若い世代の食生活が乱れがちになるのはある程度は仕方がないような。
国家的に「メタボ対策」とか「成人病対策」とか、国民の健康を気にかけているのはありがたいと思わねばならないのだろうが、
なんだか変な感じだ。
しかし「代謝改善ホルモン」ってなんのことやら。(いや、説明はあるんですけど)
この手の雑誌は相当「とんでも」科学と関わってそうで怖い。
なんにしても社会全体で食生活に介入してくる雰囲気ってなんなんだろうな、どうもよくわからない。