お受験記。

娘の第1志望科は近年、あまりに有名大学への進学者が少ないので競争率も低く、1次でも楽勝、と思っていたら
急に倍率が上がって、その理由をとあるマダムは「県外の有名校進学者が少なくなったせい」と言われていたが
地元大学医学部への推薦枠があるかららしい、の情報も入った。
娘によると午後からの5人ひと組の面接で「将来の希望は?」と聞かれて娘以外全員「医師志望」だったそうで、
中には「小児科」と「科」まで決めている、「薬剤師、なんていって良かったのかな、、」と、実は「薬剤師」も「仮面」だしね。
単に「実験がたくさん出来るから」の理由で「高校」に進学に来てるんだもんね、そこで何か見つければいいかな、で
「将来は医者になります!」って子は家業を継ぐのかもしれないね、あーあ、駄目かもなー、なんて、
「家業」がかかってれば必死になって勉強もしてるよ、全県下の20人の中に入れるほど勉強してなかったし、
あきらめよう、と親子でごそごそ言ってたわけだ。でも、よく考えてみれば「医師になります!」の方が
あくまで面接の「仮面」としては出来がいいのかも。「空気嫁」的なお答えだったのかな。
受験者は半分ぐらいが教育大付属中学の子供達、娘の学校から受験生は娘1人、
昔から県下にその名がとどろく「最底辺極悪中学」なので、付属の子達に「○中の子がいる!」とひそひそやられてしまった。
ただ、女の子の受験生は郡部の遠方中学から1人だけ来ました、の真面目そうな感じが多くて、それには励まされたそう。
受験校まで1時間はかかるだろうところから来た女の子と話をして「あの子も受かってたらいいなあ」などと。
今日、さっそく合格者招集があるので合格してたかがわかる。
受験者は女子よりも男子が多かったので、20人における男女比率はどうなっているのか注目。
田舎の中学の代表としてやってきました!みたいな子に「女の子」が多かったらしいのが私には印象に残った。
「先生と二人で一緒に来てるの」、なるほどなあ、たった1人の子に1人先生がつく、か、
田舎で暮らしたこともあるので、そういう地区からはるばるやってくる子がどれだけのものを背負っているのかわかる気がする。
地域全体の「名誉」を担っている、合格したら、集落中に「放送」で、「合格しました」が流れる、
小さな学校で「この子はよー勉強が出来るけん、頼むのぉー」と保護者(と言うか、主に「じいちゃん」)
先生の宿舎に強引にやってきて、「勉強教えてくれんとこまるけん」と言うとは、学校の先生になった友達の話。
田舎ほどとんでもないような情報が入るので勉強に熱心になるらしい、それはそれで大変良いことだと思う。
小さな集落で大事に手をかけて育てられた子供達の存在を都会の人は時々忘れてるだろうな、
まあ、数が少ないから仕方がないか、でもこういう子が真面目で、がんばってやっていくんだと私は期待している。
また、付属校の子供達も手をかけられて育っているから、それを娘がどう見るのか、教室の外で爆竹が鳴ってる中学で
(これをとある人に話すと「嘘つき」と言われたが、本当の話)育ったうちの子がどれくらいがんばれるか、
とりあえず3年ぶりぐらいで化学実験が出来るといいね。
小学校以来、危なくて実験が出来ない、と先生が実験をしてくれなかったので「手順を忘れた」、
本を読んで思い出せ!フラスコ、とかビーカーとか、見るだけのモン、の存在になっておりました、、、中学。
でも下の子がまた入る。そういう中学でもそれなりに学べることはある、と言うことで。
受験生のお弁当メニューは周り全員「トンカツ」だったそう、うちは「カツサンド」でした。