身辺、雑記。

母の検査入院は10日ほどかかりそうなので実家の掃除をしている。
それほど心配することもなさそうなのだけれど、母方は癌が多いのと
父親が身も世もなく嘆くので相談して病院に母を「隔離」している。
精神的にも疲れ果てている母の枕元でああだこうだと自分の心配をぶつける父から
母を引きはがせ、とまあ、遠方住まいの親孝行な兄弟達からのお達しがあったわけで。
悪いところが見つからなければ即退院だろうから、
体調が回復したらおばさんのところにでも遊びに行かせよう。
それまでに実家の中をなんとかせねば、、、と以前もなんとかしようとしたものの、
片付けるって結局捨てることで、「捨てる」圧力に徹底抗戦されて
私は負けてしまったんで、隙をねらって、、みたいな後ろめたさがある。
改築もしたし、昔は家族6人で暮らしていたんだからそう狭くはないはずなんだけど、
それだけに両親は家の好きなところに「巣」を張っている。
お父様、何故こんなところに靴下が、お母様、何故このような場所に老眼鏡が、と
年寄りは年金に明かして(?)買い込んだものを気前よくばらまいている。
買ったことを忘れているだろう、箱の中には通販カタログによく出ている便利グッズ、もらい物の名産品、
母はしょっちゅうもらったりあげたりしているので、もらったものを把握しきれなくて
時々消費期限の怪しいものを孫に食べさせたりする。(最近、明らかにおかしなものは子供が拒否権を発動)
お父様、お母様、冷蔵庫は倉庫ではありません、
奥に何が入っているかわからないような冷蔵庫は冷蔵庫ではないのです、と今日は冷蔵庫(の中身)を捨てる日。
広さはあっても本が山ほどあるから広く感じないんだとおもってたが
実は捨てられない二人の「愛」の「巣」だったから狭かったのね。
二人とも定年まで仕事をしてそれなりに業績も功績もあった人だというのに、
何故こうも処理(=整理)能力がないんだろう。
年をとると感覚が鈍ってより捨てられなくなるのかな。
よく読ませてもらうキャリアママのお仕事話に事務処理能力の欠落した人の話が出てくるけど
うちの両親も末期はそうだったのかも、IT化が本格的になる前に退職して良かったわ。
と言って、実家の父ちゃんはかなりのコンピューターマニアなんで、ううむ。
そういえば、仕事を完全に辞めたのはついこの間なんで、そのことも父を今、不安定にさせてるのかな。
夏に「余生をペンクラブの世話人として捧げる」なんて宣言したというのに。
父は整然としたなかなかにビボーな文章をつづる人ではあれど、お片付け力は皆無。
ばらけた文を書くが私は少なくともお片付け能力はある、つか、その能力は「捨てる技術!」か。
あんまり関係ないね。
自分が何を持っていて、どこに何があるくらい、他人が見てもわかるように私自身ももっと片付けよう、と思うのでした。
ネットでは、ふと見たところでタマネギがむいた自分の皮を回収しているところを確認、ふうん。