ビバ!「鈍感力」

お気に入りさんのところから「鈍感力」の一考察を読んでウケル。
そうだなー、単なる「厚かましさ」を「鈍感力」などと言い換えるまさにその「鈍感力」、
渡辺先生、銀座の飲み代はさぞかしかかっていらっしゃるのではないかと、
常にヒット作を産まねばならないプレッシャー、誠に「鈍感力」なしでは生きていけないことでしょう。
もっとも、私だってネットであるのをいいことにぬけぬけと「安田成美に似ていた」なんて書くんだから
「ド」厚かましさそのもの、娘には「ママ、その話しは100回くらい聞いた」と言われ
「千回でも万回でもママが飽きるまで聞きなさーい」と逆切れしたりして、この素晴らしき「おばはん力」!
賞味期限切れの茶漬けを食ったおばはンの会話の続きの方をじっくり聞きたかったりする。
案外渡辺淳一よりためになる話しをしてくれたかもしれん。
あちこち読んで思ったのは、私がお気に入りにするところというのはやはり私には全然ない
「繊細力」(?)を持った方が書かれるところなんだなあ、と、私だったら気がつかない細部に
きちんとめをむけているのが大変勉強になる。が、半面、その繊細さは生きにくかろうなあ、と思ったりして、
まー、例えばずっと前に上野千鶴子さんの大学時代の自分の素行の悪さを自慢げに語っているのに
違和感を感じられたようで、ふーん、それは私が若かりし頃、3回ぐらい安田成美に似ていると言われたのを
永遠に繰り返す並みの馬鹿馬鹿しいギャグじゃないかと、私は受け取るんだけど、真面目に考え込む方は
そうではないらしい。それは学生に説教できる輩なのか、と怒っていらっしゃるのか、
はたまた自分の素行の悪さを自慢にするという屈折した表現方法を「お下劣」と感じ取るのか、
わざわざ語るべきではないような内容をあえて無邪気に書くそのくだらなさにがっかりされているのか、
私にはわからなくて、ただ、クリスチャンの医師家庭で育ったというあの時代に旧制中学から
京大にすすまれた上野さんがどれほどの不良行為を行えたか、私は話しは半分以下に聞いてますね、
元々他人のセックスライフになんぞ興味もないし。私は上野千鶴子さんは別の面で大変立派な方だと
思っているので評価の高さはかわらない。哲学というか、学問というか、思想を現実に添わせる努力を
常にされている点で御立派だと思う。そういう努力をされている方は他にも沢山いらっしゃるでしょうが。
見たところ、上野千鶴子さんなぞはまさに「鈍感力」そのもの、なわけで繊細な方に反感を多少抱かれるのは
仕方がないことかも。繊細って大変そうだ。
それで安倍総理が「鈍感力」を小泉元総理から伝授されたのどうのと、それはつまりこの日本に住む限り
拉致被害者のニュースは嫌でも毎日毎日一定時間見せられているのにも関わらず、さらに政府が
「より国民の方々に理解頂くために」拉致被害者のCMを作って流すという、
ここまで日本国民は馬鹿にされているのか、今どき拉致被害者を知らない日本人は
恐らく言語を解さない幼児ぐらいだぜ、とさすがに私のド厚かましさを持ってしてもスルーできない行為に
つながったのかと、そのCMにつかわれた血税で何が出来ましたかね、村上龍先生、と聞きたくなった。
そのうち「お母さんといっしょ」でも「らちひがいしゃさんたちのうた」とか流すのかもね、
日本語もおぼろげな幼児でも「らちひがいしゃのひとはきたちょうせんにみーんないるのよぉー」と歌うかな。
おお、北朝鮮的!
ビバ、「鈍感力」!やってられねえ。