ちょっと反応がおそいんですが。

北星学園バッシングの件を見てサイバラさんの「上等な私立卒業したって世間は上等な私立じゃねえんだよ」を
思い出した。卒業しなくても上等じゃない世間の実情がよくわかった中学生達、がんばれ。
君たちがやってくれたことは君たちだけのためになったのじゃなく、大勢の今の中学生のためになっている。
すぐに君たちは中学生ではなくなり苛酷で馬鹿な世間に放流されて下らない政治家達の施策に
苦労しないといけないから、その時「私達はちゃんとあの時反対したよ」の声を残したことは本当に大切なことだ。
同じように「なんか違う」って思ってる公立中学に通う子供を持つおばちゃんは、
でも君たちのように仲間を募って声をあげる術を教えてもらってない内気な娘のことを本当に気の毒に思う。
不思議なことにそういうことが出来ないのは世間一般では「日教組」が悪いんだそうだ、
あと「共産党」と「北朝鮮」ね。「日教組」が「愛国心反対!」を教え込んでいるんだったら
もっと公立校の子ほど騒いでもいいはずなんだけどね。
日教組イデオロギーを押し付けて教育を荒廃させた」のならこれから「国策」で「愛国心」や
「国歌斉唱」「国旗掲揚」を押しつけられたらどんなことになるのやら、全く有権者として君たちに
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ごめんね。でもおばちゃんは一世代ごとに人間は賢くなっている気がする、
おばちゃんはいわゆるバブル世代の人間で「政治なんかキョーミなーい」「ださーい」って感覚で青春時代を生きて、
そのあとの世代からそれに反発したのか政治に興味を覚え出したみたいで、
でも小泉君みたいな派手なわかりやすいものに走るだけで、「北朝鮮」や「日教組」が悪いってだけを繰り返して、
これじゃ、政治に興味なんかない方がマシ?って思ったけどその下の世代の君たちはこれは違う、と
わかるみたいなので期待してる。人は少しづつ必ず進化してるとおばちゃんは自分の子供を見てて思うよ、
昔と比べて格別悪くなっていない、むしろいいところがいっぱいあると思う、陰湿ないじめなんてのは
20年以上前から存在してたしね。なれ合い型の学級崩壊もね、今にはじまったことじゃない、
やっとそういうものに注目しはじめてきた、人の感覚が昔より鋭くなってきてるってことだ。
それはものすごく素晴らしい事だと思う。教育の崩壊は経済の崩壊と連動していて経済の崩壊を招いたのは
私の世代より少し前の世代に責任があるんじゃないかと思うけど、その時におかしな時代だと
もっと私世代が大きく言わないといけなかったと反省してる。でもそういうこと言えない雰囲気で、
皆がお金持ちのフリをしてたんだよ、その頃の「道徳」は「お金がないことは悪いことだ」で、
お金はないと困るけどないのが悪いとまではいえない、あると便利なものがない時はまあ少々苦労するね、って
それだけの事なのに、そういう当たり前の事を言えない嫌な時代だった。
年をとって「ない袖は振れぬ」とぬけぬけと言えるようになったけどね。
教育崩壊を訴えて法改正をして、国家が何をしたいかって言うと戦争をしたいんだね、
戦争ってのは博打で、勝てば必ず儲かるから、そういうもので国家の巨額な借金をチャラにしたいんだろうね。
なんだかなけなしの子供の給食費を「必ず増やしてやるからまってろ」なんて博打に持ち出す情けない親みたいだ。
この場合、「子供の給食費」とは「憲法9条」なんだよ、これがあるからなんとか自衛隊員の皆さんも
アメリカの「盾」にならずにすんでるんだけどこれをなくせば日本はアメリカの「盾」になって
あちこちいかなきゃいけない、でもアメリカは「無敵」だから軍事特需のおこぼれをもらえるかもしれないね、
そうしたら日本の借金は少しは減るのかな、でも軍備はお金がかかるからせっかくのお金も
また軍備にまわされて誰のためになんのためにやってんだか、に必ずなると思う。
博打をする人間は一生死ぬまでやめられないと言うものね、戦争も同じなんだよ。
イスラエルを見てたらわかるね、哀しいことだ。
この先、日本がどうなるか、本当に不安でいっぱいだけど、日本の子供達は君たち同様そう捨てたもんじゃない、
中途半端な大人よりよほど賢く真面目だ。これが「日教組」や「共産党」のおかげなら
おばちゃんはとても感謝することにしよう。教育基本法は変えなくてもいい。
君たちはこの少子化時代に生まれてきてくれた貴重な命だ、
この先日本がどんな国になったとしても決して死ぬことが立派だなんて思っちゃいけないよ。
国のために生きよう、頑張れ、中学生。