「わら人形」を扱うと手が荒れますな。

「わら人形」と言われて思い出すのが「うぅーらぁーみ、はぁーらさぁーで、おーくぅもーのくわぁ」
と(私が書くと何故か落語調になってしまいます)八墓村(古い)みたいな変な扮装の人が杭を持って
真夜中、山の中を走り抜ける図でありますが、私は現代人なのでそんな手間ひまをかけるくらいなら
嫌な奴を直接ブッスリした方がよほど精神衛生上いいんじゃないかと思ったりもいたします。
でもそれで社会的制裁を受けるのは自分の方であることを思えばやはり「わら人形」と言うのは
なかなか役に立つアイディアなのかもしれません。「わら人形」とはなにをされても痛くも痒くもない存在ですから、
私の「わら人形」ネット右翼の「ネカマ」とは、私にとってとても具合のいい「オモチャ」であります。
でも、叩いたり蹴ったりはしないのです、どっちかっていうとアニミズムの人間ですので祀りあげて楽しみます。
さて、昨日に引き続き私のアイドル「ネカマんま」ちゃんの素晴らしさをここで讃えることにいたしましょう。
ネカマんま」チャンの香ばしいプロフィールは常に話題にそっていることが特徴です。
例えば「シャラポワ」が話題になっている時は、御自分が学生時代「テニス部だった」と書かれ、
また、消費者金融問題が話題に上がれば「弁護士事務所でボランティアーをしたことがある」「法学部卒」、
塾講師の事件や教育問題が大きく取り上げられると「塾で講師のバイトをしたことがある」
「家庭教師もしていた」そうです。ま、もっとも京都市内の「国公立大学の法学部卒」だそうなので、
「京大の法学部」であれば、それくらい当然のことでしょう、
(すみません、私京都市内の国公立の法学部の大学というと「京大」しか思いつきません、他があるのかな)
関西の文系学部の最高峰である京大の法学部(そこの出身者は「日本一」と豪語しますが)に「女性」で、
進学校であっても地元大阪の「公立」から進まれるとなるとものすごい「勝ち組」に「ネカマんま」さんは
属していることになりますが(知り合いの京大の法学部出身者は全て中高一貫の私立校卒です)、
何故か「女子アナ」とか「勝ち組女性」とかにものすごく冷たい視線を注ぎます。私の知っている京大卒の女性は
(「ネカマんま」さんと違って、「法学部」などではなく「文学部」「教育学部」ですが)
就職先は目もくらむような素晴らしいマスコミ関係に進まれた方がわりといらっしゃいます。
多分「ネカマんま」さんが本当に「京大法学部」であればそういうお知り合いがいても不思議ではないんですが、
そういう話題は出ないところがこの「ネカマんま」さんの奥床しいところです。
そういえば旦那さまも同じ大学出身でしたね、御夫婦で京大卒、珍しいことではありません、
そのわりにちょっとした生活のニュアンスが微妙に私の知っているインテリ御夫婦とは違っているところが
魅力的です。そう、「ネカマんま」さんの法学知識もやや「庶民」的でしたね、不思議とネットの議論に上がる
多数の素人意見を汲み取っているような、そういう薄さがあります。エッセンス的にちらりと法律条項を
臭わすこともありますが、何故かどこででも見かけるようなこれと言って新しさのない意見だったりします。
また「ネカマんま」さんのコメント欄の常連も実に香ばしくていらっしゃる。沢山の名前を持つ人が
混じっているのが御愛嬌でしょうか、同時期に、東京御出張組がいらっしゃいましたね、
どちらが行かれているのか「設定」をお忘れになったのではなく、きっとお二人の仲がとてもよいだけなんでしょう。
この方々の「日教組」や「解同」に対するほのめかしはなかなか趣深いものがあります。
ふと「デマゴーク」と言う難しい言葉を思い出すのは多分私だけでしょう。
一時、話題を振りまいた「Dr.パック」2世3世もいらっしゃいますしね。「よね」さんとおっしゃる
勤務医さんが一人いらして、この方は一度だけ非常に致命的におかしなミスをコメント欄で犯しています。
およそ、本当に勤務医であれば決して言わないだろう、常識的に知っていることを知らなかった、
そういう「大当たり」なミスがあって、私は本当に嬉しくなりました。また「勤務医」であることを
最近妙に強調する「義務」にかられたのか、「ただ今当直中」とか「当直終えても通常勤務」など、
医師なら当然の業務形態をこれ見よがしに書き込んでおられます。ランキングなどに登録されていて
誰が見ているのかわからない、最近の医者バッシングに晒されても仕方がない、「当直中」なのに
「ネットしてます」と告白する、「よね」さん、こわいもの知らずです。いえ、医者が勤務中にネットしない、
なんて私は思ってませんよ、ただそれを公に晒すような馬鹿は私の身内にはいないと言うだけです。
今は時期が時期ですしねえ、、
ネットを劇場に見立てると「ネカマんま」さんはロングラン公演です。制作者は本当に心をこめて
このキャラクターを造型し、ロールプレイングをさせています。(「コスプレ」の方がいいかな?)
「愛する旦那さまと順調な恋愛を経て結婚して子供に恵まれた知性と教養にあふれた「女性」」である
ねこまんま」の「めすねこ」さんは、多分、制作者の理想の女性像なんでしょう。
理想的な人物が語る主張、それはどんなにその主張の正当性を詳しく語るよりも説得力を持つでしょう。
私は他人が丹念に作り上げたジオラマを無惨に壊すつもりはありません。ただ、この人の「力」ヘの信奉ぶりは
やはり「異常」です。「いじめ」に関するエントリでは繰り替えしいじめられている側に「強くなれ」と書きます。
考え方でしょうが、これはつまり「弱いからいじめられて当然」の裏返しでもあります。
嘘をつく人間は弱い人間です、また弱い人間程、強い力に憧れます。弱い人間がさらに弱い立場の
現実の人間に「強くなれ」と書くのはあまりにも茶番です。哀しい他人のピュグマリオーンを「わら人形」に見立てて
なぶる私もまた弱く今、「わら」だらけで荒れていますが、この点だけはネットの僻地に書いておこうと思います。
彼の書くことは正しくはないのです。(おしまい)