教育の値段を考える。(その2)

かねがね子作りとは大変趣味性の高いものであってそこから得られるものは単に個人的な満足のみだと私は思います。
別に少子化社会を憂えて子供を作ろうとする人なんかいないだろうし、
(いたら立派でしょうが、そういう人に限ってヤンキーだったりして社会の負担をより重くする気が、、)
将来養ってもらうために子供を作る、なんて事は人間としてかなり問題行動ではないかな。
それを思うと皇室の方々等は本当にお気の毒で、やれ男だ、男を産め、男じゃなければ天皇じゃない、
なんてけちくさいことを下々のものどもが口うるさく言うので、国民から選ばれた方がお心を少々患われたり、
身体に御負担のかかる出産をされたりしなければならないのです。こういう口さがない連中には
不敬罪を適応すべきかもしれません。誰がなろうととりあえずあるだけで有り難いもんじゃないの?天皇家って。
ま、それはともかく、どうも最近子供の「教育」も間違った「経済活動」と認識されているようで
嘆かわしいことです。確かに、教育とは一番わりのいい「経済活動」でしょう。ブランド校に入れれば、
その払った月謝の半分くらいの価値は必ず学校はかえしてくれるものです。たった5万円のバッグを買って、
その原価、というか本来の価値が半分くらいなら、ものすごーくお買得でしょう。
私はシャネルのバッグが値段の半分の品質を誇る、とはとても思いませんね、大抵の人は思わないでしょう。
でも買う人は買います。あれは何に金を払ってるかっていうと「幻想」に払ってるわけです。
「妄想」と言ってもいいかもしれません、「妄想」の値段は高いもんです、ある意味「妄想」を買えるだけ
「安い」とも言えます。「教育」にも同じことが言えるでしょう。とりあえずいい学校に入れておけば大丈夫、
とその「安心」という「妄想」に高い金を払うわけです。人間が寄り集まったところでトラブルがなかったとしたら、
その集団は宗教でもやってるか、或いは地球以外の生物が混じっているか、どちらかだと私は考えます。
もっとも、同じ宗教をやっててもやはり人間は必ずもめ事をおこします。それくらい、親になる程度に育った
大人なら絶対知ってることだと思いますし、まともであれば「プレジデントファミリー」を読んでも、
「なんでこんな当たり前の事しかこの雑誌はかかないんだ?」と不思議に思われるでしょう。
私ですら、何故こうもこの雑誌は常識しか書かないのか謎に思う程です。いっそもっとかっとんだことを
書いてくれたらより楽しいんですけどね、「トンデモ」と、見なした教師をガンガン責め立てて
追い落とす方法、とか。「ちゅうぅとはんぱやなぁー」ってのがいつ読んでもの感想です。
出来のいいのは広告のみですな、電車の中吊り広告としてはベストオブベストかもしれませんが。
何はともあれ、学校へのクレーマーを今まで見たり聞いたりする限り、どうも「払ってる以上の価値」を
「強制」しているように思えてなりません。いつも楽しみに拝見している塾講師先生のブログで
冷房の温度に文句を言う親の話を読んで、まあ、あのように良心的な先生に教わっておきながら
なんということを、などとケチで中学生の娘すら塾に通わせたことのない私などは思ってしまいました。
この先生に来て頂いている塾はそれだけでもうお月謝の8割は親にお返しになられているようなものです。
大変良心的な塾ですのでもし中学受験をする気があれば通わせたいくらいです。
するつもりがないので、いきませんが。
おや、だらだら書いているとなかなか結論に行き着きませんな、要はどうも、モノの値段を
わかってない連中が多いんじゃないか、教育業界においてもそれがひどくなってるんじゃないか、
っていいたいわけです。このへんをもう少し、明日続けることにします。