教育の値段を考える。(その1)

早速「プレジデントファミリー」立ち読みしてきた。「モンダイ教師の実践的攻略法を教えます」のところだけ
ざっと目を通して、「責め過ぎるのは逆効果」とあったんで、なんとなく、ほっ。無茶言うのは本当にいけません。
この手の雑誌は700円前後でその情報のうち1割くらい自分に役にたつものがあればかなり儲けもので、
読んだ内容に1円の価値もなかったとしてもそうそう700円かえせー!とはならないはずだ。(私は時々いうけど)
ものの値段とその価値とが一致するなんてまずありえないことで、例えばブランドバッグを買っても
そのバックの原価は1割か、或いはそれ以下であってもおかしくないことはよく知られているだろう。
でもブランド品であればある程度の品質が保証されてるし、何かあった時はブランドネームにかけて
対応もしてくれる。以前ハワイでフェラガモのバッグを買った時、たった1日で肩紐がとれたので
クレームをつけると大変丁寧な対応ですぐ別のを用意してくれたしホテルにマネージャーか何かが謝りに来たり、
サービス品が届いたり、日本に帰ってからも数回おわびの手紙をもらったりした。元々フェラガモにしては
安めの設定の日本人向けに作ったバッグを買ったんだから壊れやすいのは仕方がないわけで、
でも1日で壊れるのはあちらのあきらかなミス。それにしてもやはりブランドネームはそこそこの価値はあるのだ。
いい「モノ」であるとか「安心」あるいは「保証」に金を出すって事をブランド品を買う人間は意識していると思う。
「教育」を同じ「基準」で考えてみるとする。公立教育を子供に受けさせる親が実際どれくらい税金を
納めているかまちまちだろうが、決して高いとは言えない。公立校教師の給料はそう高額なもんじゃないので
そういう相手にえらく高い水準を求める親というのはいかがなものかと私はいつも思う。
「プレジデントファミリー」によるとトンデモ教師の率は1割前後だそうで、なら私が思うより遥かに
公立校教師のレベルは高いし、かなり現場の先生方はがんばってると感心もした。ぶっちゃけ、あの安い給料で、
トンデモ親子を我慢してわけのわからない課題やら研修やらをこなすなんていや、日本人は立派だわ、
公立校の先生、マンセー!日本の公立校教師を「世界遺産に!」って運動したくなる。
払うに見合う以上の事をしてくれてる人がほとんどだと思うよ、プレジデントファミリー読者の皆さん。
先生のいうことはちゃんと聞きましょうね。
私の子供の学校に関する限り、トンデモ親も最近は落ち着いて来ているので目立って問題はないんだけど、
どうも私立の方が最近は大変らしく、近所の私立校ではしょっちゅう保護者会が開かれるそうだ。
親のクレームがひどくて、学校側も腹にすえかねることがあるらしい。この少子化時代に
「わが校の校風にあわないご家庭の方はいつでも退校して頂いて結構ですので」と校長先生が言ったそうだ。
「こんなこと今まで聞いたことない」と知り合いが驚いている。
実際ぽつぽつと退校して公立校に戻る子もいたりして、これはこれでまた色々あるんだけど、また別の機会に。
近所の私立では授業料を月納めもできるようになっていて施設費だの教材費だので延べにして5万円前後
支払うらしい。これが高いのか安いのか、都内の私立に通わせる身内に聞くとそこは年払い以外はなくて
一括に100万前後、だから、どうなのかなあ、高くはないのかな?身内によれば1年でそれを払ったら
あとはほとんど請求されないので安いもんだ、らしいが、それでも地方で月5万前後、子供に出せるご家庭は
決して多くはない。私はそこを妙に無理して親が金を出しているから、
要は「5万払ったんだから5万円ぶんかえせー!」って意識がクレームに現れてるんだと思う。
これは、残念ながら間違っていると言わざるをえない。
(長くなったんで明日へ、世の中は連休と言うのにうちのダーリンは人が働いている時に仕事する人で
トホホ、妻は空しく文章を綴るのであった、、)