お受験反省記。(その2)

反省点があまりにありすぎて昨日は(「も」か)、要を得ないことを書いた。
コメント欄でも書いたがとにかく「数値」ではかられることに変わりないのにその「数値」の基準は受験生側に全く知らされない、
これは「保守王国」、つまり現場がどうなろうと、上から降ってきた指令はとにかく四角四面にやってしまう、
こちらの地方の「体質」が故、であるような。
地域によって受験の指導方法は違うのでは、とネットで拾い読んでいると思うことがある。
さて、第2の反省点は子供に毎日勉強はさせたものの、「まとめて」勉強する「くせ」がついていなかったこと。
中学の弱小剣道部でも練習は毎日7時過ぎまであって、その後たいていの子は塾に行って10過ぎまで勉強するのだけれど
(週2回か3回)そういう子供達は、ハードスケジュールの割りにあまり勉強が身についてないようなので
塾通いのために夕食、夜食が不規則になるよりは部活の後は家に帰って、たとえ1時間弱でも勉強する方が
本人にとってもよかろうと、食事前に30分、食事の後に30分、程度の勉強を毎日させていた。
「塵も積もれば山となる」で、9時前後にはゆっくりお風呂に入って10時に部屋で休むの生活で好成績だったので
それほどやり方として間違いはなかったのだと思う。
土日、試合のない時には長め(と言っても2時間もは続かない)に勉強をさせる、これでうちの中学では十分だった。
ただ部活を引退した後、これから「勉強だ!」とがんばる子のパワーにははっきり言って負けた。
まず集中力が違う、「やらねば!」の気持ちがうちの子にはあまりない。
一番勉強の「量」をこなさなければいけない仕上げの時期(年末年始)に「根気」が続かなかった。
確かに成績自体は悪くない、と言うか学校での番数は変わらなかったので私も油断して気がつかなかった。
夏に「のんびり」であっても「塾」に通わせ始めたし、ちょうど伯父が亡くなって実家の両親の体調が悪くなったので
私はそちらの方に気をとられていて、子供のしていることのチェックが甘くなった、
小学生の下の子は見ていたが上の子は全く見ていなかった。
通わせ始めた塾は「寺子屋」のような塾で好きな時に行ける点が私にはよかった。
うちの子の中学では週2回、5時間授業で、その後に行けば7時までには家に帰ってこられる、
私はどうも夜遅く塾に子供を通わせるのに抵抗があって、仕方のないことだし、それを乗り越えさせるのがある意味
子供のためだと最近考えたりもするが(でも、やはり下の子にもしない)7時過ぎに家に帰って、
御飯を食べる生活なんて、「今」しかできないと思って
(よく考えたら子供時代から夜遅い生活をさせておけば将来の過酷な「残業」に耐えられるのか?)
とにかく夜は家にいる、「パパと顔を合わせる」の生活をさせたかったから、そういう塾を選んだ。
今現在も通い続けている塾はそれほど悪くない、でも小学生から高校生までいて、
昔なら名前さえ書ければ入れたとさえ言われた工業高校志望の中学生達と一緒にやるのでは、
まあ「レベル」の高い指導を受けられる、と言うわけではないと、わかってはいたものの、本当の意味では理解しきれていなかった。
ここが「根気のなさ」とつながって非常に困った点になった。
長くなったので明日に続く。
ところで最近工業高校進学もなかなか難しい。
今は親も「実学」思考が強いので、昔なら「普通科」に進学させてたような成績の子供でも商業科、工業科に進む。
不況下に育ってきた子供には実業高校に行けば「就職口」がある、とされることに魅力を感じるようだ。
「親にあまり迷惑はかけられない」「早く働いて独立したい」と真面目な子が、昔は偏差値で下のランクだった実業科を選ぶ。
そうなると本来「行くところがないから仕方がねーな!」の、バカばっかりやってきた連中が入るのが難しくなる。
さすがに親もそれでは困るのか、塾に通わせるので
夏以降、一緒に入塾したのはこういう、ローマ字で自分の名前を書くのも怪しい連中。
塾も(当然学校も)こちらに手がかかって、そういう子供の方がより将来が深刻なので必然的にうちの子のような
一見、なんの問題もない子供は後回しになる。娘はどこに行っても結局1人で勉強しなければならなかった。
本当にかわいそうなことをしたと今も思っている。(続く)