「戦争の、話し」、の、「しゅうへんぶ」。(その1)

いつから日本では中国や韓国を叩くことが流行りになったんだろうなあ、、
政治ブログランキングに登録しているところやあれこれ、中国を罵倒しているのを読むとやっぱり日本人は
昔中国に悪いことをしまくったって本当の事だと思えてくる。どういう意見があるのか一応目を通すが
まともなものなんて一つもない。こういう妄想系の日本人達が中国で蛮行を繰り返したんだろうな、情けない。
私がイングランドに一人で行ってた頃、困った時必ず声をかけて助けてくれたのは中国人ばかりだった。
日本人はたとえ私が日本人とわかっても横目でちらちらうかがうだけでちっとも助けようとしてくれなかった。
或いはせせら笑うとかね、本当に日本人はダメだったよ。中国人は私が日本人とわかると
ちょっと微妙な顔をする人もいたけどとりあえず、色々教えてくれた。私は海外ではじめて
「アジアの同胞」的言葉を耳にした気がする。私が行ってた時期は「天安門事件」のせいか
本土から来ている学生は非常に限られていた気がするけれど、はっきりいってバブルの時期に来ていた
日本人留学生より中国人留学生の方が遥かに出来がよかった。(ま、私も人の事は言えんのだが)
これは英国人の先生も言ってたからな、「日本人留学生は何故こんなに質が落ちたのか」と。
この先生はアルゼンチン人と私が対立した時、討論の機会を与えてくれた人でどちら側につくとかいうことのない
大変公正な人だった。もう20年近く経つので、中国も景気がよくなったのと一人っ子政策
昔だったらとても来られないレベルの人も来てるだろうから様変わりしてるだろうが、やっぱり日本人より
中国人の方が数も多い分だけレベルも遥か上の人間もいると思う。私が中国人を好きなのは助けてもらった恩義と
それから考え方の「合理性」、これを嫌う、と言うか理解しようとしない日本人学生は多かったけど
中国と日本の常識はかなり違うので、それがわかってたら別に問題ない気がした、日本はあまりに曖昧に
ものをとらえ過ぎるし、説明不足だ。相手に多くを期待し過ぎるところもある。私が知ってる中国人は
時期もあってか台湾人が多くてだから、日本人にも親切なんだろう、と言われる人がいるかもしれないが、
台湾人でも日本人をよく思わない人はいたよ、私が知ってるもっとも頭がいい人は中国本土人で、
とてもいい人だった。頭脳明晰な人に悪い人っていない気がする。悪いことは理屈にもわりにもあわないしね。
「台湾で日本は善政を施したから対日感情は悪くない」なんて言う人もいるけど海外で仕事をしている
身内に言わせると台湾人ほどの商売敵はいないそう、まとまりかけると横からかっさらっていくのが
台湾人華僑だと言ってる。「中国本土人の方がマシ」と二人が言っている。これもまあ、職種によるんだろうが。
ところで他のアジア人の商売の仕方は昔の上方的だと話を聞くと思う。今のやり方は武士気取りの渋沢栄一手法なんで
歴史からすると中国人のやり方はものすごく伝統的、というか、それがいいかどうか別としても、
かつての日本の商売方法を考えるとあんまり変わらないんじゃないかという気がする。
私のイングランドでのステイ先のマダムの父親は英国軍兵士で日本軍と戦った経験もあるので
日本人を心から憎んでいた。彼から「ジャップ」と面罵された。
これもまた、「戦争の話し」(つづく)