感想、あれこれ。

小熊英二さんの「インド日記」を読み終える。おや、小熊さんって結婚してたんだなあ、
後書きに「妻に頼まれて」とあったので結構驚いた。でもよく考えたら私よりかなり年上なんだしそんなもんか、
前に見た写真が若かったので漠然と若いイメージのままだけれど1962年生まれだからうちのダーリンと
年が近い。「インド日記」の時でも38才、そういや、島田雅彦と年が変わらなかったんだ、忘れとった。
「インド日記」は面白かった。小熊さんの子供向けに書かれた「日本という国」(だったかな?)は
買う事にしよう、評判がいいのか、いつ行っても図書館にない。本は買わないようにしてるけど
夏休みスペシャルとして子供達に読ませるかな。で、図書館で前に挫折した「民主と愛国」を借りようとしたものの、
さすが夏休み、あの「魍魎の匣」本がない。読み切れますかねえ、私も長い本を読むのはそれほど苦痛じゃないけど
小熊さんの本の場合、つくりが無茶だ、どっこいしょ、で読まんといかん、あれを3分冊にしていただければ
ずっと「もちやすく」読みやすい。どこかいくんでも持っていけないじゃないか、で、かわりに
「日本人の境界」を借りる、でもやはり「匣」、しくしく、、、もうちょっと考えて本を出してくれー!
ところで小熊さんのプロフィールを読むとなんでか東大の農学部を卒業されている、
そして出版社勤務とは変わった人のようだ、大学院はそのあと入り直している。
学究の純血じゃないからかそのモノの見方が親しみやすいように思う。
小熊さんの視線で眺めたインドはなかなかよかった。でもインド紀行をあれこれ読めば読むほど
私はインドには行きたくなくなる。不思議の国、インド。
そういやこのあいだ内田樹先生を新聞上で見て「トミーズの雅」そっくりやん、と驚いた、
えええ、文章で思い描く人とは全然違う、ウウム、「武道家」、違うか。
いやはや、意外にショック。(なんで?)内田先生の教育論とか賛成する部分もあるんだけど
時々、なんでか「風水」とか色々よくわからない事を書かれるので私的にはドン引きする。
ダメなのよ、どうしても「風水」とか持ち出されると私の中で「結界」があらわれる。
なんででしょうねえ、おかげで学生時代も宗教にはまらずにすんだけど。
といってミッション系の大学だったしね。神様関係とは昔から相性が悪いわ。
中村うさぎさんの「私という病」も借りた。ダーリンがずっと立ち読みしてたそうな。
ウウム、これは男の目から見てどうよ、中村うさぎさんを通じて東電OLを見ると
「これは私だ」という気がしないでもない。そのものの事件を実はあまり知らないのだけれど。
他者の痛みを自分の視線を通して読み手に伝える、中村さんはすごいと思う。