ジェンダーバイアス?

先日のエントリで思いがけず育児で独身男性に助けられた事をものすごくレアケースのように
書いてしまった自分はいわゆる「ジェンダーバイアスがかかってる」というんか?と考えてしまった。
独身の女性だったら「当たり前」か、じゃなくて、やはり独身男性って独特の色眼鏡で見られやすいところも
あるな、ということ、例えば、近所の髪振り乱してベビーカーおして、幼児を連れて園バスのお迎えのとこまで
走っていくおばちゃん見た時、「ちょっとベビーカー見てましょうか」ってなかなか言い出しにくいかも、
休日住んでるとこの駐車場で遊んでる子供をボーと眺めて見守るとか、下手したら「あやしー」って目で
見られがちだもの、子供に親切にはしにくいだろうと思う、女性よりは。
でも若い女性だからといって子供と関わりたいなんて人は正直稀だろう。私はブニブニしたものを触るのが
昔から好きなのでよくお子ちゃまをいじったもんだがそれは一種の「フェチ」であって「子供好き」ではなかった。
泣いたら泣いたで、「おおっ、泣く!」と妙に感心したし、なんか楽しいものとして子供を見ていた
(今でも実はそうなんだが。)でもそういう私を「子供好きなのね」と概ねまわりは好感を持って接したので
そういう軽めの大きな誤解を解くほど私はいい人ではなかったのでそういう事にしておいた。
で、若い女性が何となく「子供って苦手」って言うのはありだと理解できる。
よくわからないものを恐れるのは無理もない。でも世間は若い女性が子供の無関心だと男性がそうであるより
許しがたく思うんだよ、だからちょっと気のきく女は「私子供好きです」なんて言いたがる、
ちゃんと「人が見てるところでだけ」って言えよな、と思う私は心の黒いおばちゃん。
私はむしろ「子供が怖い」って言う女性の方が責任感の裏返しを見るような気がして好感を持つ。
そうだよ、子供は怖いんだよ、子持ちの私でも思うもん、年がいくに従って何考えてるかよくわからんし、
いつ「ママがあの時あんな事を言ったから私がこうなってしまった」なんて言い出すかと思うと、夜も眠れなくなる。
いや、それはともかくにしても無意識のうちに感じるプレッシャー「女なんだから子供の面倒はちゃんと見ろ」的な、
母性最強伝説的な押し付けがましさが、「子供が怖い」と言う反応になるんじゃないかな、
その点まだ男性の方が無邪気に「子供は可愛いなあ」と思えるような、だって「いい父親にならなきゃ」なんて
あんまりまわりに言われないもんね、結婚でもしない限り。
そういや、今読んでる上野千鶴子先生の「老いる準備」に男子学生に「ちゃんと育児もしないと」と脅すと
「子供がもてなくなります」と言われた、みたいな事が書いてあった、ほらごらん、人間の反応って平等だ。
(違うか)あら、何の話をしているのかしら、いや、男性でやっぱり赤の他人の育児に関わるのは大変だってことを
言いたかっただけで、女性はやって当然とかいってるんじゃないと言う事なんです。
でもやはり私の中には色々思い込みがあるんでしょうなあ、、、ちなみにベビーカーをみてくれた人は
当時同じ宿舎に住んでたダーリンの同僚でした。全く知らない人にベビーカーを預けたわけじゃありません。
お気をつけください。(あとコンビニでこれは本当に知らないお兄ちゃんがベビーカーをトランクに入れるのを
手伝ってくれた、有り難かったです。)