「公立校」は本当に「ダメ」なのか?(とりあえず、おしまい)

昨日の読み直すと私も結局年収500万で私立に二人子供を行かせた人と教育への自己満足度は
変わらない気がするなあ、、だからホメてってか?自分!本当はもっと公立校における子供達の実情の断片を
書こうと思ってたんだけど思いがけず反応をいただいてあわ喰ってうわ言を口走りはじめる小市民な私、、
私がこのタイトルで書きはじめたのは実家の父親が近所の公立中学に通う私の娘にしょっちゅう
「だからあんな学校に」だの「あんな教師が」だの言った事に端を発す。
私の父親は専門分野では大層良心的なインテリなんだが、その他、特に世間的な事に関しては新聞やニュースを
すぐ真にうける「亜」インテリで自分の子供達が現役の中学生だった時は忙しくて近所の中学など
全く関心がなかったのに急にオープンスクールなどに出かけてはわざわざ不安材料をあさってくる。
それを孫である私の娘にぶつけるので娘は耐えかねて泣きながら自分の通う学校を悪く言わないで欲しいと訴えた。
「悪くっても私もお友達も行ってる学校なんだから」という誠に正しい孫の発言と
「自分の通う学校をかばう子供のどこを悪いって言うんだ」と猛り狂う実の娘の吊るし上げにあった実家の父は
今へこんでいる。「もう学校のことは一言もおじいちゃんに言えない」と言う私の娘は
心配している祖父の気持ちも思いやるごく普通の子供だ。
先日いつも拝見して勉強させて頂く「塾講師のつぶやき」さんのところで最近の親は学校を見下している、
そういうところが学級崩壊を招いてるのじゃないか、といつもながら的を射た意見を述べられていた。
私はそこにもう一つ、先生も学校を見下している、と付け加えたい。今、下の子の部活動の補助をしている先生は
上の子の6年の時の担任でよく話をする。ほぼ私と同世代でお子さん方は国立大附属と私立に行かせているそうだ。
「もう公立はダメですよ」「どうして上のお子さん、私立に行かせなかったんですか」といつもその話になる。
でも現役小学生である下の子の話は出ない。下の子は私に似て誠に出来が悪く、今は鉄棒にぶら下がってばかりいる。
ちょっと前までジャングルジムにばかりのぼる子だった。親から見てもただの「猿」だ。
だからといってもうこの子は私立は無理だろう、みたいにただひたすら上の子の話ばかりするのはやめろよ、
大体、あんた、自分の勤める学校悪く言ってどうするよ、保護者相手に。と言えたらいいけど、言いません、
とりあえず、下の子、よろしく、と言うわけで。先生もストレスが多いのは私もわかる、
パーセンテージで言えばおかしな教師とおかしな保護者はほぼ同率な気がするが、
数からすれば保護者の方が格段に多い。突き上げられ、ただでさえ心弱い先生が
「こんな学校に通う、こんな保護者の子供」と思っても仕方がないのだ。
やはり部活の関係で中学の先生ともよく話をするが、私がやんわりと意見を言うとまるで猿が人間の言葉を喋った、
初めて人間に見えた、並みに驚かれて、がっくりくる。ああ、やれやれ、私達は同じ人類ですよ、
多分同じ教育をうけてきてるはずですよ、それでどうしてこんなに相手を侮れるんでしょうね、
ダメだと見放された公立校に通う子供でも自分の学校を身内に非難されたら懸命にかばうのに。
昨日、いつも読んで心慰められる「kmizusawa」さんのところにもあったように、よいはずの内容で
育てられた世代の人間の方がよほどおかしいと、私も言いたい。
私は「公立教育はもうダメだ」と言ってる人にこれだけは言っておきたい。
「ダメ」だと言う以上に何をしてくれた、と。
「ダメ」電波を真に受けた教師や保護者の間にはさまれて、それでも公立校の子供は育っていく。
「ダメ」だと言うのはやめてくれ、「私立」に逃げ込むのは構わない、
でももうこれ以上「ダメ」だとは言わないで欲しい。
どんなところであっても子供は一生懸命育っていくのだから。私の子供だけが特別じゃない。
他の普通の子供達もみんな同じだ。「ダメ」だと言うのは結局子供達を責めてる事なのだ。