「上等な私立」VS「下等な世間」?(その1)

くどいと思いつつ気に入ってしまったんでつい、、
西原理恵子さんの「毎日かあさん(背脂編)」の「上等な私立出たって世間は上等な私立じゃない」とは
やはりみんなうけたらしくあちこちに好きな言葉として引用されている。今は「公立なんて」と言う事が
流行ってるようなのでなかなか「公立だって悪くはないよ」と言いづらいからなんだろう。
でも西原さんの上品なところは「下等な世間」などとは決してしなかった事、実際「上等ではない」が
即「下等」につながるわけではない。西原さん御自身は「土佐女子」と言う私立の学校を途中で出られたので
本当のところ「公立」と「私立」をどのように思われていることか、わからないけれど。
家を立てられたところは評判のいい学区のようにも思われるし。
ところで基本的には「子供の学校選び」は住んでいる土地や家庭環境によって違うのでそれぞれもう少し
落ち着いて考えられてはいかがかと思います。また選ばれた学校がもっともよかったと考えられて
自分の学校の(もちろん他の学校も)悪口は言わない、が一番です。よしんば子供が
その学校にあわなかったところで、人生終わったわけじゃなし、学校選びの少々の失敗で子供の命までとられる事は
稀ですので(出産方法と違ってね)あんまり親がへこまない事、へこむと子供の世界は狭いので
その価値観をそのまんま受け止めて卑屈になってしまいます。私立で外して公立にきたのに
「オレは(私は)こんなところに来るはずの人間じゃないんだぜ」みたいな振る舞いをすると、
何考えてんだ、と数少ない公立のまともな子供からも相手にされなくなりますからね、
また、大勢のやんちゃな子供達からは言うまでもありません。「社会性」を身につける場として「公立校」は
なかなかにお勧めなんですよ。もちろん私立でだって身につきます。高いお金を払ってるんです、
たくさんのモノを望むのが当然の権利と言うものです。ただ安めの私立である場合、余り多くをお求めにならないのも
常識と言うもの、先日どこかのブログに100円ショップの品に1000円の価値を求めるおばはんを見た、
とありまして、教育現場でこの手の「イタイ」行為は慎みましょうね、と書いておきます。
それにしても私が嘆かわしく思うのは昨今の風潮として自信のない自分をごまかそうとして
やたらと実は自分と似たものを攻撃する事、「嫌韓」であったり「反中」であったり、
それやって日本が物凄くいい国に見えると思いますか?思いっきり日本が馬鹿だと証明してるようで
無茶苦茶恥ずかしいですよ、てな奴がネット界にもいっぱいいますね。
自分がちゃんとしてれば正当性なんてよそ様をこき下ろさなくても立証されるのにそんな事すら知らない人間が
増えてきているようです。よく調べもしないくせに「公立は荒れてる」「公立はもうダメ」なんて言ってる人間に
その手の馬鹿が多いようで、そういう方が私立にいかれると本来何があっても私立に行くのが当然な方の
御迷惑になっているようです、お気をつけください。(つづく)