雑考、アソート。

沖縄の政治決着とかいうのはシナリオ通りって感じ、とりあえず拒否する姿勢をいったん見せて
「でもダメでした」って「よくやってくれました」なんて浪花節的言説で終わってしまうんだろう。
沖縄に行った時、物凄く道が広くて舞鶴を思い出した。米軍の戦車が通れるように恐ろしいほど見事に
整備されている。舞鶴の友達は元自衛官の娘なんだがずっと「鬼畜米兵」と教わっていたそうだ。
舞鶴に米軍がくる時は年頃の娘は町へ出てはいけない」がお約束だったそう、私が「鬼畜米英やで」と言うと、
「そうか、それでいつも日本史でピンされてたんや」って、おいっ!!
数年前の沖縄の小学生女児の非道な事件を忘れられない。まだ子供を3人の大人の男が、ってそんな男は
撲殺にしろ、日本を「守る」って一体なんなんだよ、どれほどのつらい記憶をその子は背負っていかなければ
ならないものか、「レイプは心を殺します、生きながら死んだ心を持つつらさははかりしれません」
私の学生時代の心理学の先生がおっしゃった。あの子は今、いくつになっただろう、このあいだ読んだ
上野千鶴子さんの「ナショナリズムジェンダー」の中でもこの事件は取り上げられていた。
従軍慰安婦問題」を取り上げた章で。上野さんはこの事件の被害者も、また、他の成年に達した
アメリカ兵によるレイプ被害者もあえて等しくとらえて、従軍慰安婦へのまなざしをこれは人間の尊厳に
対する最大の冒涜だと、女性として、人間として全て戦争は犯罪行為なのだと、啓蒙を試みられているように
思えた。その手法に反発があるだろう事を重々承知した上で、出来うる限りの公平性を持って挑んだ
従軍慰安婦問題」についての章は本当に感動的だった。心を削りながら言葉を綴っているのだと思う。
私は自分が絶対なれそうにもないものを手放しで賞賛するんだが「哲学者」「詩人」の上に、最近「社会学者」
も入った。哲学者も詩人も社会学者もまるで「つるの恩返し」の「つる」のように自分を解体するんだよなあ、、
ところで若い頃何かあったら「舌を噛み切って」とか言うのを教わってた私、
舌を噛み切って死ぬなんて事は不可能だと従兄弟から教わって「そうか、舌きり雀も死んでないもんね」
と思ってしまった、ああッ、私!骨の髄までお笑い人間だっ!
今、「生き延びるための思想」を読んでて面白くってしかたがない章がある。
六章の「民族かジェンダーか」ー強いられた対立ーで、様々な内から外からの攻撃に果敢に立ち向かう、
ちょっとトホホな心も交えながら書かれていて楽しい。
大真面目に歯に衣着せずに怒る姿勢はひよってなくって素敵だ。
以前野口武彦先生の「蜀山残雨」を読んだ時も同じような書かれ方をしたところがあって大笑いした。
お怒りあり、自己憐憫あり、で、二人ともあの文体の中でそれを披露できるのはやはりすごい。
二人ともおすすめだが最近でた野口先生のご本はイマイチ。
沖縄の話に戻ればずっとカーナビの道の両側がべったり灰色だったのが印象にある。米軍基地だからだった。
ブセナに行く道でずっと一緒だったのは外交官ナンバーの車のみ、あの滅茶苦茶広い道で、たった、2台。
日本はまだ、アメリカの植民地なのか。つらい。
ところで最近トヨエツの顔が阿部サダヲに見えて困る。
総裁選の面子は私は「メガネっ子萌えー」なので、福田か谷垣、「特ア」ペアの麻生、安倍は顔がいや。
特に安倍がいや、そんなに「3丁目の夕日」が好きなら「懐かしの昭和30年代シリーズ」の食玩でも集めてろっ!
(もう集めてるかも、、、)母の日のプレゼントを今から買いに行く、毎年四苦八苦。